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ニュースリリース、決算短信などIR情報を掲載。
本日、国土交通省から「ユニチカ設備技術(株)が製造した防火スクリーンの性能評価・大臣認定における虚偽申請について」が報道発表されましたが、弊社子会社のユニチカ設備技術株式会社(本社:京都府宇治市)が国土交通大臣認定(以下「認定」といいます。)を取得しております耐火スクリーンに関しまして、遮煙性能が認定基準を満たしていないことが判明しました。防耐火設備として必要な認定基準には、遮炎性能・遮煙性能・作動性能の3種類がありますが、本件は遮煙性能認定のみに発生した問題であり、遮炎認定及び作動認定に関しては問題がないことをお知らせいたします。
また、ユニチカ設備技術株式会社が2005年の該当製品の認定申請(弊社、ユニチカ設備技術株式会社、株式会社内外テクノスの共同申請)について『設計、製作、販売時には使用していない部材を使用して認定を取得していたこと』、2011年の認定申請(ユニチカ設備技術株式会社の単独申請)について『認定申請時に添付する性能試験報告書の図面に意図的な加工を行って提出していたこと』が判明しました。
本件につきましては、該当製品は認定取り消しとなり、お客様をはじめとする皆様に多大なご心配・ご迷惑をおかけすること、並びに、耐火スクリーンに対するお客様の信頼を損ねたことで、同様の製品をお取り扱いの業界各社様に大変なご迷惑をおかけすることを、深くお詫び申し上げます。
ユニチカ設備技術株式会社では対象製品をご購入のお客様に早急にご連絡するとともに、是正を速やかに行えるよう努めさせていただきます。弊社といたしましても、関係各位のご指導ご支援を賜り、対象製品の必要な是正を行うため、ユニチカ設備技術株式会社を支援することで最善を尽くすとともに、誠意を持って対応することで関係各位の信頼回復に努めて参ります。また、不正行為に対する関係者の断固たる処断、再発防止に取り組んで参ります。何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
なお、本件による業績に与える影響につきましては、暫定処置(遮煙材等の追加)を行ったうえで、本格是正については関係各位の皆様とご相談のうえ進めていくとともに、新中期経営計画で掲げた事業ポートフォリオ改革やコスト削減をより早期に推進して参りますが、現時点では未確定のため、今後その影響が明らかとなり、業績への影響が重要であると判断した場合は速やかにお知らせします。
1.取り消し対象となる該当製品の「遮煙性能を有する防火設備の作動性能等」の認定番号
製品名:「ユニファイヤーガード ウォークスルータイプ」
認定番号:CAS-0636(旧認定番号 CAS-0284)
CAS-0604
CAS-0611(旧認定番号 CAS-0081、0098、0170、0207)
CAS-0582
CAS-0644(旧認定番号 CAS-0001、0010)
CAS-0639(旧認定番号 CAS-0288、0406)
CAS-0193
CAS-0586
CAS-0871
なお、ユニチカ設備技術株式会社が他に取得しております「特定防火設備」の認定(EA)、「防火設備の作動性能等」の認定(CAT)及び、製品の「ユニファイヤーガードミニシリーズ」につきましては、現時点で「遮煙性能を有する防火設備の作動性能等」の認定(CAS)のような問題はございません。
2.該当製品の販売期間と対象台数
販売期間:2002年1月~2014年9月
対象台数:6,241台 1,616現場
※(参考)製品総販売台数:6,424台 1,641現場
3.不正行為の経緯と内容
ユニチカグループの構造改革の一環でユニチカ設備技術株式会社の事業性検証を進めている段階において、2014年8月1日にユニチカ設備技術株式会社の認定担当者の告白により、以下の不正行為の疑いが判明したため、ユニチカ設備技術株式会社から弊社へ報告があり、8月8日に認定の共同申請者である株式会社内外テクノスにユニチカ設備技術株式会社より報告いたしました。
弊社は、客観的に事実を究明し、実態を把握するため、ユニチカ設備技術株式会社とは利害関係のない弁護士に調査を依頼し、8月25日に外部調査委員会を立ち上げました。
並行して、ユニチカ設備技術株式会社は、販売製品の性能が懸念されるため、その安全性を検証すべく、ユニチカ設備技術株式会社試験場及び一般財団法人日本建築総合試験所にて遮煙性能確認試験を行って参りました。
この結果、「ユニファイヤーガードウォークスルータイプ」のCAS製品の内、避難開口(扉)付き及びサブローラー付きの製品において、煙の漏気量基準を満たしていないことがわかりました。
【不正行為の内容】
① 2005(平成17)年7月13日付認定(認定番号CAS-0190)の取得に関して
2005(平成17)年1月25日に日本建築総合試験所にて実施した遮煙性能試験(試験番号IXB-04-0074:報告書発行日2005(平成17)年2月8日)において、図面に記載のない複数の遮煙材(フェルト及びセラミックシート)を使用して受験。日本建築総合試験所試験担当より図面と試験体との不整合の指摘を受け、性能試験報告書の図面に当該遮煙材を追記したものの、性能評価申請書の図面にはフェルトの記載が欠落し、そのまま当該認定(CAS-0190)の取得に至った。認定書の図面から制作図を作成する際にフェルト及びセラミックシートの記載がなされなかったため、当該認定番号にて製造、販売した製品(以下、実機)には試験で使用した複数の遮煙材(フェルト及びセラミックシート)は使用されていなかった。その結果、性能試験報告書に記載されている図面、認定書(性能評価書)に記載されている図面、製品仕様の三者に"仕様の不整合"が生じていた。
なお、当該認定番号CAS-0190は2010(平成22)年12月に取り下げ済みです。
※補足資料不正行為について(1)参照。
② 2011(平成23)年7月21日付認定(認定番号CAS-0636)の取得に関して
2010(平成22)年、「建築基準法に基づく防耐火関連の構造方法等の認定に関するサンプル調査」において、ユニチカ設備技術株式会社「ユニファイヤーガード」に関する認定書と製品における使用部材の相違点が指摘され、それまで取得した全ての認定について再取得を行なった。遮煙性能に関わる認定取得に際しては、過去の遮煙性能試験の結果で評価することとなり、当該認定番号(CAS-0636)の認定取得に際しては、性能評価申請書の参考資料として遮煙性能試験報告書(試験番号IXB-04-0074)を添付した。その際、性能報告書の図面に記載していた遮煙材の表記を一部削除し提出した。
※補足資料不正行為について(2)参照。
4.該当製品設置場所での現状確認されている被害
現在のところございません。
5.再発防止策について
今後、外部調査委員会の提言を受け、ユニチカ設備技術株式会社としての再発防止策をまとめ、社員従業員に徹底していく所存です。
弊社といたしましては、本件をグループ全体の問題として捉え、グループ一丸となって再発防止策を整えて参ります。
6.今後のお客様対応について
今後の対応については、関係各位のご指導、ご支援を賜り、販売済み製品の安全性を確保するため、ユニチカ設備技術株式会社が性能試験当時に使用されておりました遮煙材の取り付け(ユニチカ設備技術株式会社社内試験の結果より、遮煙性能が向上することが確認されております。)について、お客様のご理解をいただきながら、暫定処置として早期に着手して参ります。並行して、改修方法の特定、改修策を講じた仕様での性能試験、性能評価といった手順を経て、本格是正としての製品の改修を行って参ります。
該当製品をご使用いただいております建物所有者であるお客様へは、ユニチカ設備技術株式会社が直接、または実機の販売・施工を行なっていただいたシャッターメーカー様、建設会社様等を通じ、今回の事象の説明を行って参ります。
弊社といたしましても、本件は一子会社の問題ではなく、弊社グループ全体の問題として認識し、グループをあげてお客様、関係者の皆様へのご対応をさせていただきますので、ご迷惑、ご心配をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
なお、本件に関するご相談・お問い合わせにつきましては、下記専用窓口へご連絡ください。
■ 本件に関するお問い合わせ先
ユニチカ設備技術株式会社 お客様窓口
電話番号:0120-277-404(フリーダイヤル)
受付時間:9時~18時
2014年12月29日までは土日、祝祭日含め対応いたします。
年末年始は12月30日から1月4日までお休みをいただき、2015年1月5日以降は、土曜、日曜、祝祭日を除き対応いたします。
7.今後の情報開示について
本件に関わる進捗については、新たにお伝えすべき状況になり次第、適宜情報開示を行って参ります。
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