『Unravel』海外レビュー
『Unravel』の海外レビューです。
- ジャンル: プラットフォーマー
- 機種: PS4/Xbox One/PC
- 開発: Coldwood Interactive
- 販売: EA
・スウィングとバウンスをモノにすれば楽しめる糸パズル
・楽しいYarny
・美しい環境
・耳の保養になるサウンドトラック
悪い点:
・難問が少ない終盤ステージ
・自分にも心があると気付いた時は少々辛いかも
『Unravel』の魅力は、綺麗なステージだけに留まらない。美しく、辛辣で、プレーヤーの心を掴んで離さないYarnyは、素晴らしいプラットフォーマーとほろ苦いメッセージを難なく届けている。
・趣意に満ちた活発な主人公
・ゴージャスで生き生きとした世界
・繊細な普遍的物語
・難易度のバランスが絶妙な、環境主導型パズル
悪い点:
・物語の乖離が気になる人もいるかも
・複雑さに変化の無いパズル
『Unravel』は特別な作品だ。10時間の旅を終えた私は、本作に敬意を表して両親と良き友に電話をした。本作を手にしない人もいるだろうが、たとえ擦り切れてもつれていたとしても、自らの人生に存在する絆に気付かせてくれるかも知れない。
・知的な物理ベースのプラットフォーミング
・巧みなパズル・デザイン
・完璧な音楽
・ゴージャスなグラフィック
・感動的な物語
悪い点:
・少し短めかも
・説明不足が一部のプレーヤーを追いやってしまうかも
私が本作を隅々まで気に入ったのは明らかだろう。ゲームをレビューする際は全体を見る必要があるが、『Unravel』は一切的を外していない。驚きに満ちた爽快な体験であり、感覚を楽しませてくれる、情熱的な開発チームが作り上げた感動的な物語である。20ドルを節約しようと考えている人は、2016年最高のゲームを素通りしてしまうことになる。
・美しい環境
・愛らしい主人公
・楽しい能力
・豊かな感情が盛り込まれている
悪い点:
・平凡なプラットフォーミング
『Unravel』は、驚くほど思慮深旅路で、些細な事柄への感謝の気持ちを喚起させられる。パズル・ゲームとしては、Yarnyに面白いスキルが魅力的ではあるものの、プラットフォーマーとしては物足りなさが残る。ただ、そうしたメカニック要素だけで本作を評価すると、自然と郷愁を用いて繊細で複雑な感情を喚起する手法という、より大局的な功績を見過ごすことになってしまう。真摯でぬくもりのある、極めて好感の持てるアドベンチャーだ。
・濃密で細部に凝ったゲーム世界
・素晴らしいシンプルな旅路の愛らしい媒体としてのYarny
・ムードを完璧に捉えたサウンドトラック
・小規模のデジタル・タイトルにしては驚くほど長く、リプレー性もそれなり
悪い点:
・簡単すぎることがあるゲームプレー
知的なゲームプレー、ゴージャスなグラフィック、素晴らしい物語など、『Unravel』はColdWoodが大きくブレイクする切っ掛けになるかもしれず、そうなるべき作品である。
サウンド: オーケストラのサウンドトラックは立地で感情を盛り上げる。パズルの性質によって変化もする
インターフェース: パズルとアクションの融合。グラップリングやスウィングの占める割合が多く、概ね質は高い。パズルに独創性はないし、かなりイライラすることもあるが、周辺環境を上手く活用している
ボリューム: 本編が終わったら、隠し要素を探そう。それ以外はかなりリニアなゲームだ。5時間から10時間で全て終わるだろう
『Unravel』は、美しいビジュアルと感動的な場面に包まれた、(欠点はあるが)手堅いパズル・プラットフォーマーだ。クリスマスのセーターのようであり、完璧ではないがそれでも変わらず愛さざるをえないのである。
グラフィック: ライティングと現実的なビジュアルが探索と発見に真実味を持たせている
サウンド: 素晴らしいオーケストラがアクション・シークエンスと感動的な場面を盛り上げる
プレー性: 物理演算が暴走することもあるが、プラットフォーミングは心地良い
エンターテイメント性: パズルには単調さを感じることもあるが、変化し続ける環境と感動的な物語が終点まで運んでくれる
リプレー性: 低め
僅か12ステージ、6時間というプレー時間すら、初歩的なパズル・メカニックにとっては長すぎることを『Unravel』は証明している。しかし、充実したプラットフォーミング、思慮深い物語、そして愛らしい主人公のお陰で、プレーする価値のある旅路となっている。同じパズルの解き方を繰り返すのは退屈になってくるが、それでも最後まで見守るのは格別だった。
・手堅いプラットフォーミング
・プレーヤー任せの巧みなパズル・デザイン
・美しく、技術的に素晴らしいグラフィック
・辛辣なストーリーテリング
悪い点:
・落下死や溺死にイライラするかも
・一貫性の無いロジックのせいでパズルの解法がランダムのように感じられる
・より糸の長さでズルをされる
実際には少々イライラさせられる、息を呑むほど美しいパズル・プラットフォーマーで、すました家族向けゲームのように勘違いしている人もいるかもしれないが、それとは程遠い。
・有益で感動的なメッセージによってまとまっている
・くるぶしの高さから見つめた素晴らしい人生観
・息を呑むほど美しく、ディテールに凝っている
・感動的なサウンドトラック
悪い点:
・一貫性に欠ける基本的なルール
・すぐ平凡になるパズル
・長すぎるステージ
命を吹き込まれた人形が、持ち主の消えゆく記憶を取り戻すというこの絵本アドベンチャーにとって、起伏のある音楽は理想的だ。『Unravel』の見事な景色と音は、永く記憶に残るだろう。しかし、純粋にゲームプレーだけを評価した場合、私がインディ・プロジェクトに抱く懸念全てを具現化している。美しく、感動的だが、Yarny自身と同じように、長持ちしないのである。
・心温まる物語
・没入感のある環境
・物理演算ベースのゲームプレー
悪い点:
・パズルにバラエティがない
・物語の伝え方
・険しい難易度
『Unravel』の強みは、充実したゲームプレーよりも、心温まる物語にある。頭脳を試されるパズルも存在するとはいえ、その数自体は極めて少ない。Yarnyが誠意に溢れた愛らしいマスコットなのは否定できないが、誠意だけではビデオゲームとして成功できないのである。
・最高のキャラクターYarny
・驚異的なほど美しい
・最高のライティング
悪い点:
・貧弱な物語
・イライラするパズル・デザイン
・背景と前景が混じり、混乱を生んでいる
『Unravel』は、絵画のようなデスクトップの壁紙にもなるが、動いている最中のこの2Dプラットフォーマーは、必要以上の知識を要求する、ストレスの溜まるパズル・ゲームにもなりえる。