2016年2月9日21時11分
食品大手の明治は9日、製薬会社2社が4月に発売を予定するうがい薬のパッケージについて、明治の商品によく似ているとして、不正競争防止法に基づき、デザインを使わないよう求める仮処分申請を東京地裁に申し立てた。
明治によると、同社のうがい薬のパッケージには、カバのキャラクター「カバくん」を載せている。「イソジン」として販売してきたが、国内でつくって売る権利を失うため、4月からは別の商品名で販売する。
一方、明治が差し止めを求めた塩野義製薬の子会社と米系のムンディファーマの2社が「イソジン」の名前で4月から売るうがい薬にも、カバのようなデザインが付いているという。
明治は昨年12月以降、2社に対し、書面で酷似したデザインを使わないよう求めてきたが、受け入れられないと判断したという。明治は「商品デザインが似ており、消費者が間違えて購入するといった損害を防ぐ必要がある」(広報)としている。
塩野義製薬は「この件はムンディファーマに任せている」、ムンディファーマは「詳細を把握していないので、コメントできない」としている。
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朝日新聞社会部
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