日銀総裁 中国経済は今後も安定成長の見方

2月3日 14時34分

懸念が広がっている中国経済の先行きについて、日銀の黒田総裁は、３日都内で行った講演で、中国政府は景気の急激な落ち込みを防ぐための政策を十分持っているなどとして、今後も、安定した成長が続くという見方を示しました。

この中で黒田総裁は、中国経済の現状について、「輸出主導から内需主導へ、さらには投資主導から消費主導へと非常に大きな構造改革をしているとみられ、ＩＭＦ＝国際通貨基金も６％台の成長が続くという見通しを示している。金融市場の反応は過剰だと思う」と述べました。そのうえで、「財政、金融の両面の政策対応の余地は比較的、大きいとみられる。成長率が急激に低下したりしないよう適切な対応を取りつつ、基本的には安定した経済をたどると思う」と述べ、中国政府は景気の急激な落ち込みを防ぐための政策を十分持っており、安定した成長が続くという見方を示しました。