就活に学歴フィルターはある
学歴フィルターというのは、新卒採用において一部の大学に絞って採用するために行われている大学名による足切り基準のこと。
ちなみにこれまで僕が見てきた企業が設けている学歴フィルターの平均はこんな感じ。
S:超上位校(東京、京都、一橋、海外大)
S':地方旧帝(東北、九州、北海道、大阪、名古屋)
A:早慶上智+(早稲田、慶応、上智、国際基督教、東京外大など)
A':関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)
B:GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)
C:日東駒専、大東亜帝国
D:その他
偏差値で上から順にした感じが多いです。
人事との会話では「Sセグメント学生の参加人数は◯◯人、Bが◯◯人」みたいな感じで使われます。学歴フィルターは存在しています。
都市伝説的な感じもするけど、昨年にはゆうちょ銀行での学歴フィルターが話題になってました。学歴フィルターはあります。
この学歴フィルターは言わば「裏設定」みたいなもの。
ただ、これは学歴に限った話ではなくて、例えば「男女不問」と言いながら女性しか採用しなかったり、「年齢不問」といいながら40歳以上は採らなかったりと、学歴以外にも裏設定は存在しています。
企業が設定している以上、こちら側からはどうすることもできないのが現実で、もし無くすとしたら、学歴以外の判断基準を企業側がちゃんと設定することに尽きると思う。(この辺りは前回のエントリーで書かせてもらいました)。
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最近の学歴フィルターは高校名も見ている
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近年、学歴フィルターは高校名にもあてられるようになりました。
高校名を見る理由は「AO入試で入った学生は基礎学力が低いケースが多い」から。大学名でフィルターをかけても、AO入試や推薦、附属校からのエスカレーター学生などが混じっており、上位大学の学生=優秀とは言い切れなくなっています。
企業はそういった学生を事前にスクリーニングするため「優秀な高校」を卒業した学生に目をつけはじめています。
また、これとは別の観点で高校名を見ている企業もいます。上位校学生は獲得競争が激しいため、有名な進学校を卒業して無名私立大学に行った学生を探し出そうという企業です。高校名で判断することで、ほかの企業からは目をつけられない優秀な学生を発見しようとしています。
今年、日東駒専にも有名な大手商社や銀行が足を運んでいたりするのは、こういう背景があります。
学歴フィルターによる採用効率化は加速
採用担当者は限られた期間と人員、予算を使い、優秀な学生を採用しなければなりません。そのため少しでも「質の高いエントリー」を「効率よく」集めようとしています。
リクナビの一括エントリーで集まってくる「とりあえずエントリー」組に時間を割くよりも、自社での採用実績がある大学にだけ時間を費やしたいと思っています。
こういった企業が増加し、結果として新卒紹介や外資就活のような多額のナビサイトが繁盛しているわけです。
今後はより一層、学歴による採用の二極化が進むと思います。
学歴以外で認めてもらえるような努力をする
学歴に大きな壁があることは僕自信も短大卒で苦労したのでよくわかります。僕は20歳のときにすごく苦労をしました。
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でも今は普通に名のあるベンチャー企業でバリバリ働いています。「学歴が低いから無理だ」とあきらめなかったからだと自分では思っています。
説明会に参加できないから無理とか言っているうちはただの情弱で終わってしまいます。SNSなどのツールを使って社員に会いに行って話したり、ネットで発信したりということをすることはできるはず。
高校名にまでフィルターをかけられている以上、大学生活の中で努力するしかありません。学歴コンプなんて持たず、自分にできることをしていけばいいだけです。どんなことをすればいいのかと思う人にはこちらの本がオススメ。簡単に読めてわかりやすいので時間があったら読んでみてください。