旦那の収入が少なくて不安。。。
そう感じているあなたへ。
先日、「結婚生活の将来が不安」だというお客様から相談を受けました。
年明けと同時に結婚した旦那は、土木工事の仕事をしている。
自分は中卒。
お互いに稼ぎが少ない。
このままじゃ将来が不安。。。
旦那に「もっと安定した仕事に就いてほしい」とはいつも言っている。
しかし彼はいまいち乗り気じゃない。
彼はいつの日か、ちゃんとした仕事に就いてくれますか?占ってください!!
…みたいな相談でした。
僕は相談者さんに、言いました。
「なるほどなるほど。いろいろ不安なわけですね。では占いに入る前に、一つ聞かせてください。その問題について、自分でなんとかしようと思ったことはありますか?そんなに不安だったら、乗り気じゃない旦那を言い聞かせるよりも、自分が稼げるようになったほうが早いと思うのですが、そういう選択肢を考えたことはこれまでありますか?」
すると相談者さんはこう返してきました。
「私は中卒ですし、どうにもならないです。せめて旦那がもう少し安定した仕事に就いてくれれば、もう少し安心できるんですけど…」
「ん?それは違うでしょう。パナソニックの創業者『松下幸之助』も中卒ですよ。Appleの最高経営責任者であるスティーブ・ジョブズさんだって、ただの大学中退ですよ。ですから、あなたも『どうにもならない』ってことはないはずです。あなただって何か学歴が必要のない資格を取得すればそれをもとに就職先が見つかるかもしれないし、あるいは何か好きなことがあれば自分で起業することだって出来るはずです」
「そんな…私なんて頭も悪いし、無理ですよ…」
「僕の知り合いの社長は、本当に頭が悪くて、たまに何を喋ってるか意味がわからなすぎて会話が難しいレベルですよ笑。だけど彼は、嗅覚だけは優れているみたいで、何かの意思決定だけはいつも的確です。だから頭の良し悪しは関係ないですね」
「私にはそんな嗅覚もないです…」
「つまり今のあなたは『自分には何もない』と思ってるんですね。でも、それがそもそもの間違いなんじゃないでしょうか?」
僕はとある書籍から、以下の一文を相談者さんに紹介しました。
あるときふと自分の足もとを見ると、そこに大きな金塊があったとします。
大人なら誰でも、びっくり仰天するでしょう。
慌てて家族や友人を呼んだり、スマホで写真を撮ったり、持ち上げて重さを確認したりと大興奮しますよね。
なぜなら私たちは、「金塊には価値がある」と知っているからです。
ところが幼児や動物の足もとに金塊を置いても、それは単に、キレイな石に過ぎません。
最初は触ったり舐めたりして興味を示すでしょうが、食べられそうもないし、おもしろいことは何も起こらないと理解した時点で、彼らは金塊を放置し、他の食べ物やおもちゃを探しに行ってしまいます。
幼児や動物には、すぐ身近にある金塊の価値に気づく能力がないのです。
このように、自分のすぐそばに「価値あるもの」が存在していても、その価値を認識する力がないと、「自分の周りには何も価値あるものがない」と思えてしまいます。
長く仕事から離れていたため、パートやアルバイトしか職が見つからないと嘆く専業主婦の人がたくさんいます。
その一方、主婦スキルを最大限に活かし、キャラクター弁当作りのレシピ動画作成、収納のカリスマアドバイザーや、しつけや教育のコンサルタントとして、一般の会社員以上に成功する人もいます。
この専業主婦と元専業主婦の違いは、価値あるスキルの差でしょうか?
そうではなく、主婦業を通して身につけたスキルが、「誰にとってどんな価値があるのか、見極める能力」に、差があるのではないでしょうか?
一流大学を卒業した後、一流企業に10年以上も勤めながら、「自分には、市場で売れる特別な能力はなにもない。だから組織を離れたらやっていけない」と考える人がいます。
そういう人の中には、多忙な仕事の合間をぬって学校に通い、資格を取得したり、外国語を学んだりして「市場で売れる能力を身につけよう」と必死に頑張る人もいます。
けれどその姿は、自分の足もとにある金塊に目もくれず、「何か価値あるモノ」を手に入れようとアチコチ探し回る、幼児や動物の姿に似ています。
どんな分野であれ10年も働いたら、「自分には売れるモノなど何もない」なんてことはありえません。
もしそう感じるのだとしたら、その人に足りないのは「価値ある能力」ではなく、「価値ある能力に、気がつく能力」です。
価値を価値と認識する能力を欠いたままでは、いくら大量の金塊を手に入れても、不安が消える日は永久にやってこないでしょう
by「マーケット感覚を身につけよう」より
結局この相談者さんは、今の自分が抱える不安を、自分でなんとかしようとしてなかったんですよね。
そんなことは「出来ない」と決めつけていた。
だから「代わりに旦那に保証してほしい」と考えていた。
でもさー。
多分それって、旦那さん側の負担が増えちゃう道なので、例えいつの日か旦那が何か安定した仕事に就いてくれたとしても、ストレスたまっちゃうかもしれない、それで奥さんに冷たくなっちゃうかもしれない、仕事ばかりにかまけて家に帰ってこない旦那になっちゃうかもしれない、ようするにお互いが幸せになれる道ではなくなってしまうと思うんですよね。
本当に二人で幸福な道に進みたいんだったら、それはなんかちょっと違うはずです。
というわけで、まず根本的に、「自分の不安を相手に押し付けるのは良くない」「不安は二人で乗り越えるべきもの」っていう前提を持ったほうがいいと思いました。
では、いかにして二人で乗り越えるか。
その答えは、まずは自分自身が出来ることを見つけていくことでしょう。
そうすれば奥さんの影響を受けて、旦那さんも何か新しいことしてみようって思うかもしれません。
自分の可能性を広げてみようと思うかもしれません。
奥さんにだって出来たんだ、俺だってできるかもしれないって思ってくれるかもしれません。
もしこんなルートが実現すれば、きっと二人は幸せな夫婦になることができるでしょうね。
しかしここで「自分でできること」を見つけるためには、上記の書籍にあったような「自分の価値」に気づける力が必要になります。
自分の価値。
自分の能力。
自分の才能。
自分の可能性。
そういうものが見つからないことには、選択肢が広がらない。
でも逆にいえば、それさえ見つかれば選択肢が広がるのです。
そうすればお互いに愛情に満たされた夫婦生活が送れるはずです。
ここまでを話したところで、相談者さんはとても納得してくださいました。
「今までそんなことは考えたこともありませんでした。自分なんかに何かができるなんて、発想に湧いたこともありませんでした。…でもこんな私でも何かが出来るかもしれないと考えてみたら、今とてもわくわくしています」
僕は最後にこう言いました。
「占いへの問いを、『あなたがこれから才能を伸ばしていくためにはどうすればいいか?』に変えさせて頂いてよろしいですか?」
相談者さんは、コクリとうなずいてくださいました。
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
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おしまい( `・ω・´)