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「もんじゅ」 文科省検討会の委員が現地視察
2月9日 20時39分

安全管理上の問題が相次いだ福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」の新たな運営主体について検討している文部科学省の検討会の委員が現地を訪れ、内部の視察や職員との意見交換を行いました。
大量の機器の点検漏れなど安全管理上の問題が相次いだ「もんじゅ」を巡っては、原子力規制委員会が日本原子力研究開発機構に代わる運営主体を特定することなどを求める勧告を行い、有識者で作る文部科学省の検討会が議論しています。
9日、検討会の委員6人が現地を訪れ、内部を視察したほか、若手の職員から非公開で聞き取りをしました。
幹部職員との意見交換では、検討会の有馬朗人座長が、思い描いていた研究開発ができないといった若手の声を聞いたとして、「幹部と若手との間で意思の疎通は十分に取れているのか」などとただしました。もんじゅの青砥紀身所長は「若手職員からは『なぜその作業をするのか分からない』といった意見も出ていて、上層部と意識のかい離がある。理事長との話し合いの場を設けるなど努力している最中だ」と答えていました。
検討会は今後、原因の分析や新たな運営主体についての議論を進めるため、福井県やメーカーなどからも意見を聞くことにしています。
有馬座長は「検討会として5月か6月ごろに答えを出さないといけないが、どういう体制にすべきかは馳文部科学大臣が考えるべきことだ。検討会ではもんじゅの理想像などを議論していきたい」と話していました。

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