オウンドメディアの古い記事を整理して、トラフィックを約2倍にした話
はじめに
こんにちは、エウレカのWebエンジニア香取です。私は、弊社のオウンドメディアpairsコラムの運営を担当しています。
pairsコラムでは、昨今の恋愛事情などに関する記事を2000以上扱っています。その中には、トラフィックの獲れていない記事が1割程度含まれています。また諸説ありますが、公開当初ではSEOで高評価されていたコンテンツでも、情報が古くなるにつれて評価が下がるため、結果として検索からのトラフィックが獲れなくなっていくことがあります。
そのような「トラフィックの獲れない記事」でも、コンテンツを統合するなどの整理を行うことで、記事のトラフィック獲得力を底上げすることができます。
本記事では、どのようにコンテンツを統合し、どのような効果を上げることができたか、について説明します。
SEOの観点から見たコンテンツ統合の狙い
SEOの一環として、メディア全体のクオリティ向上について考える必要があります。
またGoogleはSEOに関して、
Our algorithms explicitly try to find and recommend websites that provide content that’s of high quality, unique, and compelling to users.
(訳:我々のアルゴリズムは、高品質で、独自性があり、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供しているWebサイトを見つけて、お薦めしようとしています。)
と述べています(参考:Google Product Forums)。
そこで私たちは、特にユーザーエクスペリエンスの改善により、メディアのクオリティ向上を目指しました。
ユーザーエクスペリエンスを改善するために考えた施策は主に2つです。
- 内容が薄いコンテンツを分厚くし、ユーザーにとってより価値のある情報を提供する
- 重複コンテンツを無くし、記事のユニーク性を向上させる(トラフィックの分散を防ぐ)ことで、ユーザーが求める記事を発見しやすくする
これらを実現するために行ったのが、記事の統合作業です。
以降、具体的な手順を説明します。
- 統合対象とする記事の基準を設定する
- 辻褄を合わせながら記事を統合する
- 統合が完了した記事は、新しい記事にリダイレクトさせる
1. 統合対象とする記事の基準を設定する
今回、私たちは統合対象となる記事を以下の基準により選択しました。
- トラフィックがサイト平均トラフィックを下回る
- 内容が重複する記事が他に存在する
2. 辻褄を合わせながら記事を統合する
記事の統合とは、記事内容の辻褄を合わせながら、複数の記事を1つの記事にまとめる作業です。
その際、内容の重複する記事の内で最もトラフィックが獲れている記事に対してそれ以外の記事を統合します。
3. 統合された記事にリダイレクトを設定する
記事を統合した後に、内容の重複する記事の内、最もトラフィックが獲れている記事以外を削除します。
これにより、削除した記事ページにアクセスすると404ページが表示される状態となります。しかし、このままでは統合後の記事が読まれる機会をただ失ってしまいます。これを防ぐために、削除した記事ページから統合後の記事ページへ向けて301リダイレクトをさせます。
リダイレクトさせると、リダイレクト元ページに対する評価がリダイレクト先ページへ継承されることになります。そのため、トラフィックが獲れている記事をリダイレクト先として選択することで、より高い評価を継承することができます。内容の重複する記事の内で最もトラフィックが獲れている記事を統合先とするのは、そのためです。
結果
以上の対応をした結果、記事のトラフィックを統合前に比べて平均2倍程度に増やすことができました。

皆さんも、サイト内にトラフィックの獲れなくなったコンテンツが存在する場合は重複コンテンツの統合を試してみてはいかがでしょうか。
エウレカでは、一緒に働いていただける方を絶賛募集中です。募集中の職種はこちらからご確認ください!皆様のエントリーをお待ちしております!
はじめに
こんにちは、エウレカのWebエンジニア香取です。私は、弊社のオウンドメディアpairsコラムの運営を担当しています。
pairsコラムでは、昨今の恋愛事情などに関する記事を2000以上扱っています。その中には、トラフィックの獲れていない記事が1割程度含まれています。また諸説ありますが、公開当初ではSEOで高評価されていたコンテンツでも、情報が古くなるにつれて評価が下がるため、結果として検索からのトラフィックが獲れなくなっていくことがあります。
そのような「トラフィックの獲れない記事」でも、コンテンツを統合するなどの整理を行うことで、記事のトラフィック獲得力を底上げすることができます。
本記事では、どのようにコンテンツを統合し、どのような効果を上げることができたか、について説明します。
SEOの観点から見たコンテンツ統合の狙い
SEOの一環として、メディア全体のクオリティ向上について考える必要があります。
またGoogleはSEOに関して、
Our algorithms explicitly try to find and recommend websites that provide content that’s of high quality, unique, and compelling to users.
(訳:我々のアルゴリズムは、高品質で、独自性があり、ユーザーにとって魅力的なコンテンツを提供しているWebサイトを見つけて、お薦めしようとしています。)
と述べています(参考:Google Product Forums)。
そこで私たちは、特にユーザーエクスペリエンスの改善により、メディアのクオリティ向上を目指しました。
ユーザーエクスペリエンスを改善するために考えた施策は主に2つです。
- 内容が薄いコンテンツを分厚くし、ユーザーにとってより価値のある情報を提供する
- 重複コンテンツを無くし、記事のユニーク性を向上させる(トラフィックの分散を防ぐ)ことで、ユーザーが求める記事を発見しやすくする
これらを実現するために行ったのが、記事の統合作業です。
以降、具体的な手順を説明します。
- 統合対象とする記事の基準を設定する
- 辻褄を合わせながら記事を統合する
- 統合が完了した記事は、新しい記事にリダイレクトさせる
1. 統合対象とする記事の基準を設定する
今回、私たちは統合対象となる記事を以下の基準により選択しました。
- トラフィックがサイト平均トラフィックを下回る
- 内容が重複する記事が他に存在する
2. 辻褄を合わせながら記事を統合する
記事の統合とは、記事内容の辻褄を合わせながら、複数の記事を1つの記事にまとめる作業です。
その際、内容の重複する記事の内で最もトラフィックが獲れている記事に対してそれ以外の記事を統合します。
3. 統合された記事にリダイレクトを設定する
記事を統合した後に、内容の重複する記事の内、最もトラフィックが獲れている記事以外を削除します。
これにより、削除した記事ページにアクセスすると404ページが表示される状態となります。しかし、このままでは統合後の記事が読まれる機会をただ失ってしまいます。これを防ぐために、削除した記事ページから統合後の記事ページへ向けて301リダイレクトをさせます。
リダイレクトさせると、リダイレクト元ページに対する評価がリダイレクト先ページへ継承されることになります。そのため、トラフィックが獲れている記事をリダイレクト先として選択することで、より高い評価を継承することができます。内容の重複する記事の内で最もトラフィックが獲れている記事を統合先とするのは、そのためです。
結果
以上の対応をした結果、記事のトラフィックを統合前に比べて平均2倍程度に増やすことができました。
皆さんも、サイト内にトラフィックの獲れなくなったコンテンツが存在する場合は重複コンテンツの統合を試してみてはいかがでしょうか。
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