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マットで中学生死亡の事件 遺族が改めて賠償求め提訴
2月9日 17時19分

マットで中学生死亡の事件 遺族が改めて賠償求め提訴
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23年前、山形県新庄市の中学校で男子生徒がマットの中で死亡した事件で、民事裁判で認められた賠償が支払われていないとして、遺族が改めて損害賠償を求める裁判を起こしたことが分かりました。
23年前の平成5年1月、山形県新庄市の明倫中学校の体育館で、1年生だった児玉有平さん(当時13)が丸めたマットの中で死亡しているのが見つかりました。
上級生と同級生の合わせて7人が逮捕、補導され、少年審判などで3人が少年院に送られるなどの保護処分となったほか、1人が児童福祉法に基づく在宅での指導、残る3人は刑事裁判の無罪に当たる不処分となりました。
一方、遺族が起こした民事裁判では、7人全員の責任を認め、およそ5760万円の賠償を命じた2審の判決が11年前に最高裁判所で確定しています。
しかし、遺族の代理人の弁護士によりますと、これまで賠償金は支払われておらず、債権の差し押さえなどの手続きができなかった3人に対して、改めて損害賠償を求める裁判を先月、山形地方裁判所に起こしたということです。
今回の事件では、損害賠償を求める権利が判決の確定から10年で時効となるため、遺族は内容証明郵便を送って時効を半年間延長する措置をとりましたが、その後も支払いがなかったため、提訴したということです。
今回の提訴について亡くなった男子生徒の父親の児玉昭平さんは、「少年たちが成長して親になったら、子を失う悲しさが分かると思って待っていたが、賠償金は全く支払われず、謝罪もなく、残念です。息子にとって、できるかぎりのことをやってあげたい」と話しています。
これについて、被告側の代理人の城戸浩正弁護士はNHKの取材に対し、「7人とも無実なので原告の主張には応じられない」と争う姿勢を見せています。

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