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News Up 最後の弁当 母と子の物語
2月9日 15時49分

News Up 最後の弁当 母と子の物語
「3年間、毎朝、誰よりも早く起きて作ってくれたお弁当はとても美味しかったです。これで朝少しは長く眠れるかな」(高3男子)
「とうとう最後の弁当になってしまいました。数々のお弁当、食べてくれてありがとう。次、いつお弁当作るかわからないので味わって食べてください」(高3の息子を持つ母親)

卒業を間近に控えた高校3年生にとって、母親の愛情たっぷりのお弁当を食べる機会はもう最後。逆に、母親にとっても頑張って作り続けてきたお弁当が最後になるのは感慨深いものです。インターネット上のSNSやブログ上では、そうした「最後のお弁当」を巡る母親と子どもの温かいやり取りが投稿され、共感が広がっています。

東京で頑張れ

東京で頑張れ
春から上京するという静岡県の高校3年生、マイさんがアップしたのは、母親からのメッセージ付きのお弁当の写真です。

「3年間、たいしたお弁当を作って上げられなくてGMN(ゴメン)。東京でがんばれ」

「教室でお弁当を食べるときにメッセージを見つけて、友人の前なのに思わず泣いてしまった」と話すマイさん。トマトが苦手だったということですが、母親は「栄養があるから」と必ず弁当にミニトマトを入れていました。

時には「嫌いだって言ってるでしょ!」と文句をつけたこともあったということですが、マイさんは「私のことを考えてのことだとわかった。もうお弁当が食べられなくなるのはさみしい」と感慨深げに話していました。

友達に見せびらかした

友達に見せびらかした
春から専門学校へ通う長女のための最後のお弁当の写真をアップしたのは、広島県の母親。ごはんにのせたのりに、チーズで「さいご」と書きました。

「中学、高校と6年間、学校がイヤだと言いながらがんばって通ったね。えらかったね。今度はmamaにお弁当作ってね」

母からの手紙と最後のお弁当を受け取ったこの女子高生は、思わぬサプライズに感動して、教室中で友達に見せびらかしたということです。

“奇弁”でコミュニケーション

“奇弁”でコミュニケーション
茨城県の5人家族の母親は、長男の高校生活の3年間、お弁当を作り続けました。
最後の弁当には、「3年間、母の“奇弁”にお付き合いいただきThankYou!!」とメッセージを添えました。

この方によりますと、「奇弁」は「奇妙な弁当」のこと。あえて、こうした「奇弁」を作り親子のコミュニケーションを図ろうと考えたそうです。
「奇弁」のコンセプトは「見た目はアレだが、食べるとうまい」。
白飯に焼き鳥やすじこ、おでんをのせるなど、基本は「のっける系」が多いということです。こうしたお弁当を作ったことで会話も弾んだといいます。
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最後のお弁当は、シンプルなものにしようと、炊きたての銀シャリに定番のおかずにしました。
そして、空になって帰ってきた弁当箱に添えられていたのは、息子からの「3年間、ありがとう!」のメッセージ。息子の心遣いに「感動し泣きそうになった」ということです。

これから、進学や就職とそれぞれの道を歩む高校3年生。今よりも成長した姿を見せることが、毎朝、誰よりも早起きをしてくれた母への大きな恩返しとなるのかもしれません。

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