記事詳細
「ラヂオきしわだ」がワンコイン広告 自分の声で“宣伝”してみませんか
大阪府岸和田市内を放送エリアにしているコミュニティーFM局「ラヂオきしわだ」が、出演者の生ボイスによるワンコイン広告を企画した。店舗情報やサークル仲間の募集などを想定しており、家族の記念日をお祝いするメッセージも30秒間500円で受け付けるという。スタッフは「気軽にラジオで宣伝してもらって、『ラヂきし』を身近に感じてほしい」と参加を呼びかけている。(中井美樹)
同局は平成23年5月、岸和田市民の有志により南海岸和田駅前のビル内で開局。25年9月からは認定NPO法人として活動している。同市民を中心とした100人以上のスタッフは全員がボランティアで、岸和田の情報を発信し続けている。他地域では他局の番組を買い取るコミュニティーFMが多いなか、同局は24時間通じて自主制作の番組を流しているのが特徴だ。
これまでに出演した市民は3千人以上で市内での認知度も高まってきたが、その一方で財政的には厳しい状態が続いている。スタジオの家賃や音楽の著作権料などで年間700万円もの運営費がかかるが、寄付や広告料の収入などでは足りず、赤字分は理事らが補填しているという。
厳しい経営状況を改善するために、「マイボイスCM」と名付けたワンコイン広告が企画された。午前の生放送が対象で、応募者がラジオに生出演し、用意した原稿を読み上げる。店主自らが新メニューやお買い得情報を紹介したり、家族にお祝いメッセージを送ったりするなどさまざまな使い方を想定している。