養生とは専用の板ダンボールやマットなどを使い、廊下や壁を覆うことで、
搬入物があたったり、こすれたりしても傷がつかないようにするもの。
ほとんどの引越し業者は、それぞれ独自の資材を持っていて、搬出入の際に養生をしてくれます。
賃貸物件などで引越しの際に、傷をつけられてしまえば、マンションの管理者から
多額の費用を請求される可能性もあります。
それを防ぐためにも、特にマンションの共用部分には養生がかかせません!
単身で荷物が少ない場合でも、もちろんしてくれます。
気を付けたいのが、中小業者だと養生をしないところがあるということ。
もしくは別途費用がかかることがあります。
業者にもよりますが、1フロア/¥5,000~といった料金設定がされています。
そんなことにお金を払いたくないと思うかもしれませんが、養生がないとリフォーム代などを
余計に請求されるかもしれないので、とっても重要なんです。
マンションのエントランスやエレベーターホール、廊下などは人が出入りするためのサイズで
作られていますよね?
そこにサイズが大きくて重い家財道具を運ぶとなると、壁や床を傷つける恐れがあります。
それを防ぐために、資材をあてがって保護するのが養生です!
養生する資材は業者ごとにさまざまな素材のものを使い、傷がつきやすい場所を中心に養生します。
●出入口:マンションでは、エントランスやエレベーターホールなどの、共用スペース。
一戸建てでは玄関のドア、タイル、木製部分など。
●資材:コンクリートなどの硬質な床面は、ベニヤ板やプラスチック製のダンボール構造をもったボード。
木材を使用している場所は、発砲ウレタン製の柔らかなシート。
画像引用:「品質と安心>アートの車輌・養生(アート引越センター)」
●屋内:廊下、床、階段、柱、壁など。
●資材:傷がつきやすい木材部分には、キルティングマット。
柱、壁、手すり、ドアノブのような突起物など、荷物が当たりそうなところは、ウレタン。
その際に使用する粘着テープは、梱包時の強力な粘着性をもったガムテープではなく、
粘着性の弱い養生テープを使用。
画像引用:「品質と安心>アートの車輌・養生(アート引越センター)」
家具や冷蔵庫などの大きなものは、専用のキルティングで包みます。
これは養生とは言わず、梱包と言います。
動かすものは梱包で、養生は家屋に傷をつけないためにおこなうガードのこと。
マンションなどを購入したり賃貸する際の契約条件に、荷物の搬出入時に共用スペースを養生するように、
決められている場合があります。
特に高層マンションなどの引越し作業は、台車を使用することが多いです。
その場合、台車が通過する通路床面やエレベーターホール、内部の壁や床などが傷つかないように養生することが求められます。
また、引越し当日にしっかりと養生していないと、管理人や入居者からクレームがくることも。
入居後のあなたのイメージが悪くなることもあるので、契約条件に養生がないか確認しておきましょう!
新築マンションへの一斉入居の場合は、引越し業者の幹事会社が選ばれ、さまざまな引越し作業を取り仕切ります。
その際は、幹事会社が共用部分の養生をしてくれるので、自分の部屋の玄関や、室内の養生をするだけで
済むこともあります。
作業スタッフの、養生がしっかりしていれば安心して作業ができますよね。
営業マンとの事前打ち合わせのときには、養生についてもしっかりと打ち合わせをしておきましょう!
単身者は部屋も広くないし、荷物も少ない人が多いと思います。
荷物の量に関係なく、業者は新居への搬出入の際に養生をしてくれますよ。
古いアパートやマンションでも、大きな傷を付けて退去してしまうと、クレームを受けてリフォーム代を請求されることがあります。
当日に作業スタッフに養生を頼んでも、資材を持っていていない場合があるので、事前に搬出時も養生をしてくれるかどうか聞いてみましょう!
ヤマトなど大手の「引越し単身パック」は搬出入時でもちゃんと養生をしてくれますが、中小業者のなかには養生をしないところもあるので注意が必要です。
養生の追加料金は1フロア/¥5000~!
事前の打ち合わせ時に、旧居・新居はどんな構造になっているか、できるだけ正確に説明してください。
電話だけで見積もりを済ませる場合、当日の養生資材が足りなくなってしまうかもしれません。
とは言え、新居まで下見をしてもらうことは難しいので、新居の見取り図を不動産業者からもらうなどして、
営業マンに提供し、新居の養生をお願いしましょう。
一般的に、基本料金には養生も含まれていますが、なかには養生をオプションにしている業者も。
専用の養生資材と細やかな気配りで、ご家財と住まいをしっかり守ります。
荷物の搬出・搬入時には専用の養生資材を用いて、大切なご家財と住まいを守ります。
マンションの共用部分など引越し作業の通路もしっかりと保護いたします。
※お客様の契約条件・建物条件によっては、簡易養生のみサービスとなる場合もあります。
※お客様の契約条件・建物条件によっては、養生が有料となる場合も御座います。
※タワーマンションの共用部分養生やその他厳重な養生が必要となる場合は別途養生費がかかる場合が御座います。
引用:「無料オプション(アップル引越センター)」
たとえば有料の場合、業者によって異なりますが、だいたい1フロアあたり、¥5,000~10,000。
業者 | 養生料金 | 管理会社への 連絡の有無 |
---|---|---|
アート 引越センター |
¥10,000~20,000 | なし |
日本通運 | ¥10,000~ | なし |
アップル 引越センター |
¥5,000~10,000 | あり |
養生が必要な面積によりますが、だいたい¥10,000というところですね。
もちろん表記よりも料金が高くなる可能性もあります。
別途養生が必要な場合、アップル引越センターのように業者側がマンションの管理会社に事前に連絡をして、
面積などの確認をしてくれるそうです。
なかにはちゃんと確認もせず、当日に追加料金を請求する業者もあるようなので注意です。
格安プランだからと飛びつく前に、料金の内訳がわかる見積書を出してもらいましょう!
見積書に「養生」の項目がない業者もあるので、手書きで記載してもらうのもいいと思います。
養生をしてもらう際に気を付けたいことは、旧居のほうもしっかりと養生してもらうこと!
賃貸マンションなどをあけ渡す場合、現状復帰が条件となります。
長年住んでいた生活の汚れや消耗は仕方ありませんが、搬出入時に大きな傷をつけられてしまったら、
それはこちらの責任になりますよね。
マンションや一軒家など、壁紙は張り替えられるのでいいですが、床の傷は価値を下げてしまうので注意です。
また、養生に使用する資材は、できるだけ新しいものを使ってもらいましょう!
せっかく傷防止で養生しても、何度も使った資材で壁などが汚れるかもしれません。
搬出する旧居は何度か使用した資材を使い、新居では新品を使うようにしている業者もあります。
やってほしい養生部分や、どんな養生をしてくれるのかを前もって確かめることが大切です。
賠償の責任を負うことがないように、ほとんどの業者は養生をやってくれます。
しかし格安引越しを謳う中小業者は、そういった手間を省こうとする場合があります。
格安なのは、養生費が入っていないからということですね。
必ず料金内訳と、養生の有無を確認してくださいね!
当日にやってほしいことは、養生前に建物全体を作業員と一緒に見て回ること。
レンタカーを借りた経験のある人はわかると思いますが、事前に車体に傷がないかなど確認しますよね?
これと同じで、あとで揉めごとにならないようにしっかりチェックしてください!
壁や廊下など、作業員の前で写真に撮っておくことも必要かもしれません。
また、養生テープを使用しているかもチェックしましょう!
粘着力が強い荷造り用のガムテープを使っていると、はがすときに壁紙に傷がつく可能性があります。
大手の業者でも養生が不十分なこともあるので、作業員にここも養生してほしいと伝えましょう。
あまりにも大掛かりなことでなければ、大抵の作業員は快くやってくれると思います!
引越し作業が終わったら、作業終了の確認を求めてきます。
荷物の確認だけでなく、必ず玄関、壁、床などに傷がないかもチェックしてくださいね。
引越し初日からイヤな思いをしないように、引越し準備の一つとして養生のチェックポイント、
是非覚えておいてください!
当サイトの管理人のヒロです。
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