2.5%増の1242兆円 過去最高更新
日銀が9日に発表した1月のマネーストック(通貨供給量、月中平均残高)速報によると、現金や預金など国内に出回る通貨の合計を示す「M3」は前年同月比2.5%増の1242兆円で、過去最高を更新した。伸び率は前月から横ばい。
銀行貸し出しが増えて通貨供給が伸びた一方、現金から株式へのシフトが進み、全体の増加幅は前月と同じだった。
M3に含まれる「現金通貨」は、6.5%増の91兆円で、伸び幅は2004年4月の統計開始以降で最大となった。「預金通貨」は4.1%増の540兆6000億円。M3に投資信託や国債を加えた「広義流動性」は3.6%増の1639兆2000億円だった。(共同)