米カタログ登載 宙返りし機能せずの見方
【ワシントン和田浩明】米戦略軍は8日、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射で地球周回軌道に投入された2個の物体のうち一つに「KMS4」との名称を付け、同軍の衛星カタログに登載したと明らかにした。もう一つは「UNHA 3 R/B」という名の機体部分としてカタログに登載した。
北朝鮮は「衛星」を「光明星(クァンミョンソン)4」号と呼んでいる。前回2012年12月の打ち上げでは「銀河(ウンハ)3」号と呼ばれる機体を使用した。今回の機体は「光明星」号との名前だ。
また、CNNによると、米国防総省高官は軌道上の「衛星」について、宙返りを続けているような状態にあり、正常に機能していないようだとの見方を示した。
地球周辺をレーダーで監視している戦略軍によると、二つの物体はおおむね地球の両極を周回する軌道に乗っており、赤道に対する軌道の傾斜角は約97・5度。軌道データはインターネットで公開されており、現在位置も確認できる。