「ピラミッド」禁止を検討…組み体操事故防止
大阪市教育委員会が、市立小中高校の運動会や体育祭で実施している組み体操の「ピラミッド」と「タワー」について、禁止を検討していることが分かった。市教委は組み体操の段数制限を導入しているが、負傷事故が後を絶たず、教育委員から規制強化を求める声が出ているという。9日の会議で議論する。
組み体操は近年、高さを競う傾向にあり、児童・生徒がけがをする事故が全国で起きている。
市教委は昨年9月、四つんばいで重なる「ピラミッド」は5段、肩の上に立って円塔をつくる「タワー」は3段を上限とするルールを決定した。その後、市には各地の自治体から問い合わせが相次ぎ、同様の規制を定めた教育委員会もある。ただ、こうした段数制限でも「十分ではない」と指摘する専門家もいる。【大久保昂】