別れは突然やってくる。
先日、ドライヤーを新調した。
「新調した」というのは実は負け惜しみで、本当は突然ドライヤーが壊れたのだ。使っている時に突然「カラカラカラ!!」という音がして、逝ってしまった。
それまで使っていたのは、Panasonicの「イオニティ」というドライヤーだった。以前旅行に行った時に備え付けとして置いてあったのを使って、軽いわりに風量があってなかなか使いやすいと思ったので、買い換えたのだ。
ドライヤーのような家電製品は、基本的に壊れたりしない限りは買い換えない。なんでその時は買い換えたのかというと、その前に使っていたドライヤーは恐ろしく古い型で、重い上に大して風量もなく、正直使いにくかった。結婚して自分だけが使うものでは無くなったので買い換えたのだ。
で、しばらくの間そのイオニティで満足していた。何年か前に高級家電ブーム的なものが訪れて、ドライヤーにもイオン放出機能以外の謎機能が搭載されたが、特に惹かれるような機能は無かったので、手は出さなかった。
そういえば、あの時期は美容効果を謳った家電が熱かった。たとえばPanasonicはナノイーとミネラルプラチナ(ってなに?)が出るし、シャープは当然のようにプラズマクラスターが出るし、テスコムなんてビューティーコラーゲンが出るらしい。ドライヤーからコラーゲンが出るなんて凄い時代だなー(白目)。
そんなこんなで、先日ドライヤーが突然死してしまったので、買い替えを迫られた。一応スペアとして海外に行った時の為に買ってあるNational時代のドライヤーはあるのだが、あれは風量があまりなくて髪を乾かすのに時間がかかる。
というわけで、特によく考えずにAmazonでポチったのはイオニティの後継機、「イオニティ NE57-PN」だ。
パナソニック イオニティ ヘアドライヤー ピンクゴールド調 EH-NE57-PN
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- 発売日: 2015/11/01
- メディア: ホーム&キッチン
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地味に進化している白物家電。
前述したとおり、白物家電というものはそうそう買い換えるものではない。よほど酷いものを掴まされないかぎり5年は使い続けるだろう。たいていが10年戦士である。
今回、何年かぶり(前回がいつだったかは覚えていない)にドライヤーを買い換えて、「ああ、地味だけどちゃんと進化はしてるんだなー」とあらためて実感することが出来た。
注文して2日後にドライヤーは届いた。最近のトレンドをなぞるかのように、パッケージはちょっと高級感を醸し出していた。
表にも裏にも「大風量1.9㎥/分」と書いてある。
現時点で最も風量の強い家庭用ハンドドライヤーはコイズミの「モンスターダブルファンドライヤー KCD-W702」だと言われているらしい。それよりちょっとだけ弱い。0.1㎥の差がどの程度なのかはちょっとわからない。
KOIZUMI(コイズミ) MONSTER(モンスター) ダブルファン ドライヤー レッド 【乾燥時間40%オフ 大風量 マイナスイオン 海外対応(100-110V)】 KHD-W702/R
- 出版社/メーカー: 小泉成器
- メディア: ホーム&キッチン
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サイズ感は上の写真でわかってもらえると思う。いままで使っていたモデル(捨てちゃったので不明)と比べると、一回り大きい。価格帯は同程度だが、数年間経ってエントリーモデルの価格帯がさらに下がって1500円前後になっていた。今回買ったのはそのひとつ上のミドルクラスのものだ。
大きくはなったが見た目ほどの重さはない。数年前の高級家電ブームの時に出た「ナノケア」を初めて見た時は、「女性向けドライヤーにしてはデカすぎだろ。武器か」といいたい迫力を携えており、片手で扱うにはちょっと重かった。それからすると随分軽くなったものだと思う。
風量切り替えスイッチは至って普通。冷風・温風・ターボの3種類だ。結構風量があるので、正直ターボにしなくても十分に乾く。自分は長髪髪ではないのでこれで十分だ。
ターボにすると「キュイーン」という甲高い音になり、ちょっと風が冷たい。髪の毛にダメージを与えずに温度ではなく風量で乾かすという、ここ数年のドライヤーのトレンドに習っている。
送風口はこんな感じ。上部にある謎の穴はマイナスイオン放出口である。正直どうでもいい機能なんだけど、とくに切り替えスイッチなどはなく、マイナスイオンを未使用の時とどのくらい違うのかは検証不可だ。
公式サイトには下記のように書いてある。
温風とマイナスイオンの吹出口を分け、マイナスイオンに含まれる水分を温風の熱から守るモイスチャーセーブ方式。
項目は違うが、Panasonicのサイトの説明にはこうある。
「ナノイー」イオンやマイナスイオンをあて続けると髪はマイナスになります。すると「ナノイー」イオンやマイナスイオンと髪のマイナスが反発しあい、次第に「ナノイー」イオンやマイナスイオンは髪につきにくくなります。
髪はマイナスになるとか、なんか薄くなりそう…(違う)
まあ、マイナスイオンはともかく、普通に使う分には何の問題もない。とくに、ターボにしなくても十分に乾く風量には満足である。
縦なの? 横なの?
ところで、自分はドライヤーを使う際には送風口を縦にする。だが、今回のドライヤーを開封した時に、送風口は横になっていた。つまり、標準的な使い方は横であるということなのだろうか?
ウチの奥さんも送風口は横派だ。だから、いつも自分が使う時は縦に、奥さんが使う時は横に変えて使っている。
実は生まれてこの方美容院というものには行ったことがなくて、プロの美容師なんかがどういう風にやっているのかはわからない。ちょっとYouTubeで動画を漁ってみたが、そもそもプロは縦とか横とかではなくて丸型を使っている人が多かった。実際の所どうなんだろう?
おそらく、ブローの仕方によって好みは別れるんだろうと思う。自分は頭に対して交わるようにドライヤーを使うので縦にしないと使いにくいが、平行に動かす人であれば横の方が使いやすいと考えられる。
まあ、ドライヤー買い替えでもしない限りこんな疑問は浮かばなかったのだが、結論としては「こまけぇこたぁいいんだよ!」だろう。
そんな、どうでもいいお話にどうでもいい結論を出して、このエントリを閉じようと思う。
あと、いっとくけど、髪は薄くないからな!
ホントだぞ!!