「ミク、何か踊って。」 声をかけるとねんどろいどのミクさんは、いつもの声で自己紹介ソングを歌いながらステップを踏み始めた。こちらの言葉に反応して、歌って踊ってコミュニケーションしてくれる初音ミクねんどろいど「HATSUNE MIKU by iDoll x Nendoroid」を、2月7日開催「ワンダーフェスティバル2016[冬]」で見てきた。
このミクさんは、ユカイ工学の手のひらロボット人形「iDoll」と、グッドスマイルカンパニーの人気フィギュア「ねんどろいど」が融合したコミュニケーションロボット。ねんどろいどの10周年を記念して開発されたコンセプトモデルであり、手のひらサイズのねんどろいどの造形でありながら、こちらの言葉に応じて、あいさつしたり踊ったり一発ギャグをかましたりさまざまな反応を返してくれる。
会場にはミクさん本体とマイクを設置。本来ならコミュニケーションにおけるインプットもアウトプットもミクさんのボディー一括で行える。今回は周囲の雑音など会場の環境に配慮し、マイクに語りかけてミクさんの音声は後方のスピーカーから出る仕様となっていた。
「はじめまして」とあいさつすると、流れ始める音楽に合わせ「はじめましてはつーねミークで〜す♪」と歌うように自己紹介。横にステップを踏んだり、両手を広げると同時に顔をパッと上げたりと、ねんどろいどの小ぢんまりしたボディーをぴょこぴょこ動かし踊ってくれる。この子連れて帰っていいですか。
「何か踊って」とお願いすると、1分近いダンスを披露。首・肩・肘・足だけでなく青いツインテールも上下に動くのがステキだ。動かした体をキュッと止めたときにしっかりツインテールも浮き上がるから躍動感がある。ねんどろいどの丸っこいデザインでこの生き生きとした動き、口元がほころばずにいられない。
今回反応できる言葉は10種類だったが、プログラム次第でもっと多くのコミュニケーションが可能になるとのこと。コンセプトモデルのため商品化は未定だが、アップデートのたびにどこかの場で披露していきたいと担当者は話していた。そういえば10種類全部試さなかったのだけど、「泣きたい」っていったらミクさんはどんな言葉をかけてくれたんだろう。心残りだからまたおしゃべりしたい。
(黒木貴啓)
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