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TPP署名の高鳥副大臣を民主党・福島氏が「売国の政治家」と批判 「ブルーチーズおいしい」も攻撃

産経新聞 2月8日(月)14時13分配信

 衆院予算委員会で8日、ニュージーランドで4日に行われた環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の署名式典に和服姿で出席した高鳥修一内閣府副大臣を、野党が「売国の政治家」と非難する一幕があった。

 民主党の福島伸享氏は、高鳥氏がブログに「アメリカ政府の交渉担当者の1人が日本大使館の関係者に、『日本人は皆、あのように礼儀正しい教育を受けているのか?』と質問した」と記したことを挙げ、「お褒めの言葉をいただいたんだろうが、ブログで書くのは美しい日本人だと思わない」とチクリ。

 福島氏はさらに、高鳥氏が過去にTPPについて「国家主権の放棄であり、平成の『開国』どころか平成の『売国』だと考えている」「TPP問題は日本を守る断固とした決意のある『保守政治家』か否かのリトマス試験紙みたいなものだ」と記していたことを紹介し、「署名式に和服で参加した方は売国の政治家になるのではないか」と追及した。

 高鳥氏は「聖域なき関税撤廃を前提とするTPPに断固反対といってきた」と一部を認め、「当初、懸念されていた内容と、交渉結果が別物になった。国益を思う気持ちは一貫している」と釈明した。

 福島氏はさらに、高鳥氏がニュージーランドでの出来事を記した4日付のブログで「ブルーチーズはおいしかったです」としたことも批判。甘利明前経済再生担当相はブルーチーズを含む酪農分野でニュージーランドと厳しい交渉をしてきたとして「心配している酪農家の思いを受けるのが保守政治家だ」と述べた。

 高鳥氏は、4日の夕食会でニュージーランドの閣僚と同席した際に「昨日まで私はブルーチーズは好きではなかったが、今日、ニュージーランドのチーズがおいしいことが分かった」と伝え、友好的な雰囲気となったというエピソードを紹介した。そのうえで「(外交は)最後は人と人だ。友好的な関係をつくろうという現れだ。誤解を招いていることについてはおわびを申し上げたい」と陳謝した。

 こうしたやりとりを見ていた石原伸晃経済再生担当相は、高鳥氏について「お父さまともども大変存じ上げているが、意志が強く国を思う、本当に素晴らしい政治家だ」と述べた。

最終更新:2月8日(月)17時31分

産経新聞

高鳥修一

高鳥修一(たかとりしゅういち)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 新潟県6区 自民党
プロフィール:
1960年9月29日生 初当選/2005年 当選回数/3回

Yahoo!ニュース 特集(深層クローズアップ)

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