GPIFの株式自家運用の解禁見送り、デリバティブは緩和-年金部会
2016/02/08 20:27 JST
(ブルームバーグ):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用改革について厚生労働省の社会保障審議会年金部会は8日夜、焦点だった株式の自家運用の解禁を見送る方向で議論をまとめた。デリバティブ取引の規制緩和などは認める。ガバナンス(企業統治)改革や年金制度改革と合わせ、今通常国会への関連の法案提出を目指す。
GPIFは国債に偏重した資産構成を見直し、内外株式などのリスク資産への投資を増やしてきたが、それを支えるガバナンス改革は今のところ実現していない。株式の直接運用については体制整備が不十分との指摘に加え、政府による企業支配につながるとの懸念も根強く今回の見送りに至った。
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更新日時: 2016/02/08 20:27 JSTニュース一覧
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