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「美女読書」運営ブログ

書評メディア「美女読書」の運営ノウハウを紹介。

個人メディアがどうやって「SmartNews」や「Antenna」と提携できたのか?

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model:李雨瀟

キュレーションアプリが個人メディア運営の安定性を高める。

 美女読書のマネタイズ戦略の記事でも触れましたが、美女読書は、月間アクセス数10万PV未満の弱小メディアです。だいたい5万〜8万PVくらいをウロウロしています。

 月に2〜3本しか更新できていないことを考えれば悪くないと思っているのですが、メディアの影響力としてはほぼゼロに等しい数字です。

 本当は月間50万PVくらいのメディアにしたいのですが、PVを追求しなくてもある程度マネタイズができているというのと、更新がしんどくてペースを上げられない(こっちが本音)ため、この数値でウロウロしています。

 PVの内訳は、検索流入とSmartNews、antenna*からの流入がメインです。検索流入だけで3〜4万PV、新しく記事を公開すればだいたい1本あたり1万PVくらいいくので、月2〜3本の更新で5〜8万PVくらいという計算です。

 さて、そんな美女読書のアクセスの基盤となっているSmartNewsやantenna*ですが、どうやって提携にこぎつけたのでしょうか。今でこそSmartNewsには個人メディアもちらほら見かけますが、「読書チャンネル」ができた当初は、企業の運営するメディア以外は提携されていませんでした(たぶん)。

 「読書チャンネル」リリース当時のこちらの記事(SmartNews「読書チャンネル」2週間で登録数10万人突破!ヒットの3つの理由 | スマートニュース株式会社)を見てください。

smartnews


 そうそうたる企業名が並ぶ中、唯一「(企業名)」がないメディアとして完全に浮いています。まぁ実際のところ、SmartNews側も最初から法人個人問わず「読書チャンネル」の提携メディア数を増やしたいと考えていて、良いタイミングでたまたま当方がアプローチをかけたというだけなのですが。

 「読書チャンネル」に登録できたことによるメリットは追って説明しますが、SmartNewsとの提携によって1本あたりのPV数が一気に安定するようになりました。数字でいうと1記事あたり最低5,000PV〜多いときは20,000PVほどいただけます。


 antenna*は、SmartNewsほどではありませんが、1本あたり1,000〜2,000PVくらいは安定していただけます。また、毎年年末年始に「公式提携メディア特集」を組んでくれ、各メディアが制作したクリップブックをメインフィードの目立つ位置に掲載してくれます。

antenna.jp


 クリップブックのフォロワーが増えれば増えるほど、自サイトの記事公開時のPVやクリップ数が安定するようになるので、こうした特集が組まれるのはメディア側としては嬉しい限りです。
 

antenna*との提携ストーリー

 さて、antennaとの提携がスタートしたのは2014年の秋頃で、美女読書を立ち上げて3〜4ヶ月後くらいでした。お問い合わせフォームから提携の打診のメールを送ったところ、検討の末OKのご連絡をいただきました。

 採用の理由は、

・美女のビジュアルにインパクトがあること。
・写真が全てオリジナル素材だったこと。
・ビジュアルだけでなく、記事本文がしっかりと書かれていたこと。

が大きかったと記憶しています。もちろんこれらの点は、打診メールをお送りする際にこちらからもお伝えしていました。antenna*は雑誌のようなキュレーションアプリを志向しているので、ビジュアルの美しさは重要な基準。antenna*の方針に沿う形でメリット提示すれば、個人メディアといえど興味を持ってもらいやすいと思ったためです。

 余談ですが、この時「Gunosy」にも依頼メールを送りました(本文はGunosy向けに別の切り口を考えました)が、断られました。確かアプリリニューアルのタイミングで、新規提携は受け付けていないという主旨だったと思います(ただの断り文句かもしれませんが...)

 また、SmartNewsはこの時まだ「読書チャンネル」がなく、メディア単独のチャンネルを開設するには「月間更新◯本以上」とか「100万PV以上」といった縛りがあったため、時期尚早として諦めて次のタイミングを待ちました。
 

「SmartNews」との提携ストーリー

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model:橘ひろな

 一度は諦めた「SmartNews」との提携でしたが、幸運にも次のチャンスが巡ってきました。それが2015年6月の「読書チャンネル」の開設です。

 当時は「読書チャンネル」にも当然「月間更新数」や「100万PV」の縛りがあると思っていたので、提携できる可能性は薄いと思っていました。しかしチャンネルの内容的に美女読書は完全にマッチするコンテンツだったので、アプローチだけでもしてみようか、なんて思っていたんですね。

 そしたらスマートニュース執行役員の藤村さんがTwitterで「読書チャンネル」の開設についてツイートしていたので、何気なく引用RTをしているていで「美女読書も参加したいけど月間100万PVもないからな...」みたいな(鬱陶しい)絡み方をしてみたんです。

 するとご丁寧に「認識に誤解があるようです(そんな縛りはありません)ので、担当者に問い合わせてみてください」といった趣旨のお返事をいただくことができたのです。

 そこからはトントン拍子で提携までこぎつけることができました。SmartNewsでは、基本的にRSSフィードに登録しているサイトの記事が掲載されるようです。そのため「読書チャンネル」での提携であっても、その他のデフォルトチャンネルにも掲載されやすくなるというメリットがあります。

 これが非常に大きい。「読書チャンネル」だけでは1,000〜2,000PV程度の流入しか得られないのですが、「コラムチャンネル」や「エンタメチャンネル」に載ると、最低でも5,000以上、多い時は20,000PV以上の流入が得られます。

 そのため、「どうすればエンタメやコラムチャンネルに掲載されるのか」「掲載されてから長く上位表示させるにはどうすればよいか」といった点を徹底的に分析しました(秘)。その結果、SmartNewsからかなりの流入を安定していただけるようになったというわけです。

 美女読書の強みは、美女読書自体のSNSアカウントの影響力は皆無であっても、著者さんやモデルさんの影響力をお借りできるという点です。著者さんは自著の紹介された記事はRTしてくれやすいですし、モデルさんも自分の出演している記事はRTしてくれやすいです。(こちらからRTして下さいと頼むことはしませんが...)

 つまり美女読書の記事はメディア自体の影響力がない割に、RT数を稼ぎやすいんですね。これが非常にSmartNewsと相性が良い。SmartNewsでの掲載には、RT数が大きく影響すると言われているためです。

まとめ

 まとめると、

・個人メディアは、キュレーションアプリと提携できると運営が安定する。
・キュレーションアプリとの提携を打診する際は、相手のメリットを示す。
・その際(アイキャッチがオリジナルなど)独自性のあるメディアだと有利。

ということでした。


それでは!

line@
つちださゆみ

 

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