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「買い物天国」香港では中国本土の客減少
2月9日 0時42分

「買い物天国」香港では中国本土の客減少
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旧正月の春節を迎え、大勢の中国人観光客が日本を訪れていますが、これまで「買い物天国」とも呼ばれてきた香港では、中国本土からの客が大幅に減少し香港の小売業界にとっては厳しい春節となっています。
春節の初日を迎えた8日、香港島にある繁華街では、薬局や宝石店など中国本土の買い物客を対象とした店に客の姿はほとんどみられませんでした。
関税がほとんどかからず質のよい外国製品が手に入る香港は、「買い物天国」とも呼ばれ、中国本土から多くの人が訪れてきましたが、去年6月から減少に転じ、去年12月は前の年の同じ時期に比べマイナス15.5%と大きく落ち込んでいます。
これは、中国の通貨・人民元が、香港ドルに対してこの1年で4%余り値下がりし中国本土の客にとって香港での買い物が割高になったほか、去年、一部の香港市民が、中国本土の買い物客によって品不足が起きているなどとして抗議デモをしたことなどが影響したとみられています。
繁華街では宝石や時計など高価な品を扱う店を中心に閉店が相次いでいます。腕時計の販売店の担当者は、「9割が中国本土の客ですが、1年で客は半分に、売り上げはそれ以下に減りました。原価や支出を切り詰めなければなりません」と話していました。
中国本土の客のおう盛な購買意欲を取り込んできた香港の小売業界は厳しい春節を迎えています。

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