東京六大学野球リーグの慶応大で監督を務めた前田祐吉(まえだ・ゆうきち)氏が7日午後、肺炎のため川崎市高津区の病院で死去した。85歳。高知市出身。自宅は川崎市中原区宮内3の6の1。葬儀・告別式は16日午前9時半から東京都品川区西五反田5の32の20の桐ケ谷斎場で。喪主は長男章(あきら)氏。
高知・城東中(現高知追手前高)で投手として活躍し、慶大に進学。社会人野球を経て1960年に監督に就任し、同年秋季リーグ戦で早稲田大との「早慶6連戦」を指揮。敗れはしたが、65年に退任するまでに春秋合わせて3度優勝した。82年に再び監督に就いてから93年に退くまでには5度優勝。85年秋は57年ぶりの無敗優勝も達成した。全日本大学選手権では63年と87年にチームを頂点に導いた。(共同)