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台湾地震 72時間迫る 懸命の救助活動続く
2月8日 21時22分

台湾地震 72時間迫る 懸命の救助活動続く
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台湾の南部で起きた地震では、これまでに38人の死亡が確認され、現場では、生存率が急激に下がるとされる、発生から72時間が近づくなか、救助隊が倒壊した建物の中に取り残されている人たちを救い出すため、大型の建設機械なども投入して懸命の救助活動を続けています。
台湾南部で、6日起きた地震では、これまでに、合わせて38人の死亡が確認され、このうち36人が台南市郊外で倒壊した16階建てのマンションで亡くなっています。
地元の当局は、建物の中には、依然として100人以上が取り残されているおそれがあるとみて、発生から3日目の8日も、救助隊員や軍の兵士らが懸命の救助活動を続け、45歳の女性と41歳の男性が救出されたのに続いて、夕方には、8歳の女の子が発生からおよそ61時間ぶりに助け出されました。
女の子は、脱水症状などがみられるものの、命に別状はないということです。建物の中にはほかにも救助を待つ人の反応があるということで、地元の当局は、生存率が急激に下がるとされる、発生から72時間が近づくなか、夜に入って一部で大型の建設機械を投入して障害物を取り除く作業を始めるなど、救助活動を急いでいます。
一方、建物が崩れた原因について倒壊現場で独自に調査を行っている台南市の建築の専門家らで作る団体の施忠賢理事は見取り図をもとに、建物を支える柱が不規則な形に並んでいて1本の柱が崩れると建物全体が崩れやすい構造になっているなどとして、設計上の問題を指摘しています。

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