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ポジ熊の人生記

ブログ継続の秘訣や記事作り・人生哲学・健康情報などを雑多に書くブログです。北海道民の知識を活かした地方情報も発信しております。

有料ブログサロンやセミナーの良し悪しを考えてみたわけで

ブログ お金

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ブログを始めるにあたって、サロンのようなものってありますよね。有名なものでいえばブログカレッジなどでしょうか(平たく言えば「ブログ教室」かな?)

どのような団体がいて、どういった加入方法なのか、料金システムは、また学ぶ方法は?など、それらについて詳しくはありませんが、このような団体にお金を支払って加入するメリットやデメリットについて自分なりに考えてみました。

メリット

開始時の煩雑な設定等の手助けとなる

文章を全く書いたことがない人もいれば、ライティングについてある程度の経験がある方もいるでしょう。ですが、ことブログ運営に関しては全くの素人です。サービスの加入に始まり、各種設定や解析ツールの導入、収益を上げるための各種ASPの利用など。何も知らずに何となくブログを始めた人にとっては、それら知らないものばかりでしょう。

「ブログ 始める」で検索、独学で学んでいく人のほうが多数派でしょうし、また、予備知識なくこの世界に入ってくる方も少なくありません。それに比べてサロンやセミナー受講生はどうでしょうか。何年も先を行く経験者がこられを万全に手ほどきしてくれるのです。これほど心強いことはありません。この時点で、何のノウハウもなくとりあえず日記の類を書き始めたほかの初心者とはスタートの時点で差がついていると言えます。ここにサロンの大きなメリットがあるでしょう。

 

導入時の煩雑な作業や、普通に学ぶには取りこぼしがちな各種ツールの導入までをマニュアル化して手ほどきを受けることができる

 

マネタイズのノウハウを早期に得ることができる

「ブログで収益を上げたい」「お小遣い程度でいいからお金が欲しい」主に収益性を求めてブログを運営したい方がサロンと呼ばれるものに入る印象です。だって、お金を支払ってノウハウを教えてもらうのですから、少なくともその元はとりたいわけですよね。間違っていたら申し訳ないのですが・・・とりあえずは「ブログである程度の収益を上げたい人が加入する」ことを前提として話を進めさせてください。

先駆者であるサロンの先生はマネタイズにおいて成功を収めている方がほとんどではないでしょうか。そうでなければ客(生徒)が集まりませんよね。このシステムには権威が必要だと捉えています。で、そういう人たちはマネタイズについて具体的な手法を身体で知っている。さらには人に教える方法まで身につけているときたものです。こういった方々に直に手ほどきを受けるのと、自己流でマネタイズを学ぶのと。果たしてどちらが成功への近道でしょうか。考えるまでもなく前者でしょう。早ければ開始1か月目にして基本的なマネタイズ論を叩きこまれるところもありそうです。

何気なくブログを始めた方に、マネタイズのことを考える余裕などはあるでしょうか。おそらくないはずです。アドセンスにしてもAmazonアフィリエイトにしても、審査でさえ、その方法が解らない人がザラにいるのではありませんかね。

こと「お金稼ぎ」的には初心者同士において圧倒的なアドバンテージになることは否めません。

 

ブログで収益を発生させる理論から導入、成功までの手順を具体的に教えてもらうことができる

 

早期に人脈の形成が可能

サロンの生徒を大々的に募集し、そこに生徒が一定数集まったとすれば、そこにはいわゆる「一期生」(初の教室であれば)とよばれるブロガー同士の横のつながりが発生します。この時点で「縁」は発生していますし、根気強く続けることができたのであれば、さらにそれは人脈へと変化を遂げるでしょう。ブログサービスの中には、開始からしばらくは壁と話をしているような錯覚に陥るほど人と触れ合えないものも存在します(WPなど)。そんな中で同じブロガー、同じ初心者、しかも同じ教室に同時期に入った者同士でシンパシー、さらに心強さを感じないわけがないのです。継続のモチベーションを高めるという意味においても、これは非常に有利なことですよ。

昨今、ブログ界隈では「互助会」なるものが取りざたされておりますが、往々にして人の繋がりを揶揄したものが多いように感じます。少し仲が良ければ「互助会」、多少慣れ合っても「互助会」、もう何でもかんでも「互助会」と呼んでいるうちに言葉が宙に浮いてしまい、本当の意味で黒い互助を行っている団体への糾弾率を相対的に下げているようにすら感じます。何を言いたいのかというとブロガー同士でもある程度のクラスタを形成するのが自然な形ということです。趣向の似たような仲間が同じような集まる。これは道理なのですよ。

SNSでの不適切な拡散を推奨するわけではありません。そうじゃなくて、ブログを運営するにしてもそういった仲間がいるほうがモチベーションも維持しやすいし、困った時に相談に乗ってくれる。これは紛れもないメリットだということを言いたいのです。慣れ合いを嫌う人たちも結局はクラスタ。個人のみの力で気に入らぬものを糾弾できる方なんていない。結局はなんらかの団体に所属し、その中で認め合っているのです。仲が良い団体を糾弾する権利のある人は、真の意味ではだれにも頼らずに宇宙でただ一人になれる人間ということになります。・・・これ以上は論じませんよ。

 

同じ時期にブログ初心者同士で、さらには講師となるブログ運営巧者とも繋がることができる

 

大きなメリットの一つと考えて間違いありません。

 

ーー

 

さて・・・ここまではブログサロンやセミナーを手放しで称賛したような構成となりましたが、僕はこういったサロンやセミナーについて受講することへの「弊害」についても感じることがあるのですよ。それを述べましょう。

 

デメリット

ブログを手放しで楽しむ純粋さを失う

月に何十万という実績を誇る、いわば「師」となるブロガーを仰ぎ、それを信じてブログ運営に乗り出す「初心者」。実はこういう人たちって、案外脆かったりするのですよね。「思うように結果が出ない」「全然稼げない」などと開始して数か月で愚痴を述べる方も散見されます(愚痴くらいは結構ですけど、いつも二言目がそれというのもどうかなと(笑))。こういうのを聞くと、野良、独学で地を這いずり回ってきた僕から見れば「当たり前じゃない」って思う。

ほぼ完ぺきに導入から手ほどきされ、経験よりもロジックから入ってしまうという有料ブログサロンやセミナーの類。実は、手探りで経験することの方がそこで得るよりも何倍も身に染みてわかるものが多いのですよ(=苦労しないと身につかないもの)。ブログなんてのはそれなりの方向付けをして継続したものが最後に勝つ世界だと僕は捉えています。で、そこに最初から成功する魔法なんて存在するわけがないのですよね。

何も知らないからこそ楽しめるって、あるじゃないですか。引き合いに出すにはニッチかもしれませんが、アニメ『弱虫ペダル』の主人公である小野田坂道は、ロードバイクのことを何も知らずにその世界に飛び込んだ。周りは子供の頃から経験している凄い人たちばかりで、そんな中でも坂道は「ロードバイクの楽しさ」を知りながら少しずつ成長していくのですよね(もちろん、大成したのには彼に並みならぬポテンシャルがあったことは申し添えたい)。ブログもこれと一緒じゃないかなぁ。

理論でサービスの使い方や文章の書き方、各種ツールの導入やマネタイズ論を叩きこまれるのが導入だとしたら、どうやってその世界に対して面白さを見出していけばいいのでしょうかね。やっぱりそこには結果を求めるしか選択肢がなくなってしまいがちではないでしょうか・・・。

 

ブログサロンやセミナー受講の弊害、それは純粋にブログを楽しむことを忘れてしまいがちになるユーザーが少なからず発生する

 

濡れ手に粟が実現するという錯覚を起こしやすい

なまじ巧者に手ほどきを受けたものだから、さも自分が目に見えた成果を短期間で当然の如く上げられると勘違いするケース。サロンやセミナーを受講して、初期のうちに愚痴をいう場合にありがちな話です。

前述のとおり、ブログが成果を出すには期間が必要です(これを覆すには有り余る時間とそれなりの地頭とモチベーションが必要)。ですので、初心者(僕も含め)は特に腰を据えてブログを運営していかないと、精神的に安定しません。長期的に成功していくのが常なこの世界で、性急に結果を求めて消耗するというのは何とも矛盾した悲しい状態なのです。だからこそ初期は「余計に」余裕を持った考え方が必要なのですよね。

普通の(サロンなどを受講していないの意)ユーザーですら、志高き人は初期の頃に性急に結果を求めがちな世界において、「お金を支払ってブログを習った人たち」なんていうのはそれに輪をかけて結果を求め、焦ってしまうのではないでしょうか。

「濡れ手に粟」という言葉をご存知でしょうか。

広辞苑第5版によりますと

骨を折らないで利益を得ることたとえ。

だそうですね。

誤解される前に補足させて頂きますと、「有料ブログサロンやセミナーを受講した方の全員が『楽して稼ぎたい』と考えている」なんて断じるつもりは、これっぽっちもありません。そうじゃなくて、お金を支払ったことに対して、それ自体にブログ成功について体重を預けてしまうことの危険性を論じているわけです。それらの教室で学び、初心を忘れずに志高く進んでいかれる方もいらっしゃるでしょうしね。ひとくくりにして考えているわけではないのでご理解くださいませ。

さて「骨を折らないで」の部分。これをここでは「導入で一般のそれよりも苦労せずに手ほどきを受けてブログの世界に入ってきた」という風に定義させてもらいましょう。前述の慣用句は、「労せず得た利益は泡沫になりがちである」という教訓であります。つまり、その裏に「本当の意味で利益を自分のものにしたいなら、骨を折りなさい」という意味を付しているのですね。

宝くじにしてもそうです。数億円という金額が一瞬にして自分のお金となる。これは何の苦労もせずに利益を得たと言っても過言ではないでしょう。だから身の丈に合わないような使い方を繰り返して、おかしなことになる。自分で稼いだ実感がないのですから、それを大事に使おう、という気が起きないのです。当然の結果でしょうね。宝くじが当たった場合は、少なくとも10年は資産運用やその金額を持つことがどういうことかを勉強する必要があるそうです。それで初めて「自分のお金になる」らしいですよ。

運も実力のうち、とおっしゃる方は世界中で宝くじが当たり、破滅していった人間の半生を見てくることをお勧めします。濡れ手に粟の理論を知らずに人生が崩壊することも実力のうちなのでしょうか。僕は違うと思いますよ。

この例は極端でしたが、なんだかんだいって苦労して育てたブログのほうが愛着が湧くし「自分のブログになる」ってことですよ。お金を払ったからって、開設してすぐのブログに愛着なんて湧くはずがない。ここはしっかりと理解すべきでしょう。

 

「お金を払った」ことに対して「ブログが成功する」ことを付託するという勘違いを誘発しがち

 

 

 

まとめ(総括)

まとめます。

メリット

開始時の煩雑な設定等の手助けとなる

やることが多いだけに、他の初心者と比較してスタートラインで有利です。
マネタイズのノウハウを早期に得ることができる

前述同様、さらに経験則でしか知り得ないことが多いマネタイズを順序立てて知ることができることは大きなアドバンテージです。
早期に人脈の形成が可能

交流をなんでもかんでも「互助」と断じる人は社会のことを本当の意味で理解していない。繋がる力を信じましょう、ということです。

デメリット

ブログを手放しで楽しむ純粋さを失う

高度な知識や技術を、最初から手取り足取りで学ぶ。結果、初期の純白な楽しさを失いがちです。
濡れ手に粟が実現するという錯覚を起こしやすい

マネーをペイすること自体に意味を求めてはいけない。あくまでも主体はあなたです。

総括

有料ブログサロンやセミナーはメリットが多数考えられます。ここから輩出される有名ブロガーも増えていくでしょう。しかしながら、これら有料教室に興味を持っているユーザーにおいては「ここに入れば必ず成功するわけではない」ということを肝に銘じる必要があります。お金を払えばなんでも大成するかどうかは、歴史に学べばおのずと答えは見えるはずです。ことブログにおいては努力と経験、継続が全てといっても過言ではありません。主体はあくまでも参加者自身にあるということを前提としましょう。方向づけて、努力する。これこそが真理です。

 

以上、サロンの類に入るつもりがなく、独学で地を這いながら成長しようと考えるポジ熊がお送りしました。

 

終わり