小学四年の終わり頃にBLに出会い、そこからずーーーっとかれこれ20年休むことなく腐女子である。
タイトルはかなり誇張した。
私の話である。
主に商業BLを読み、BLCDを聴き、BLゲームをプレイし、商業BL原作の実写映画も見る。
毎日BLBLBL、男同士の恋愛物以外の作品をここ数年買った記憶が無い。
流石に日々のニュースは新聞やテレビやネットできちんと知るようにしているが、それ以外は本当にひたすらBL三昧だ。
腐女子になる前はイケメンが出てくる少女漫画や少女小説なんかを読んでいた。
漫画も大好きだったが何より小説が好きで好きでたまらなくて、毎日学校の図書館で本を借り寝る前に読んで翌日新しいものを借りる生活だった。週末は県立の大きな図書館でまとめて5冊ほど借りてそれを読んで過ごした。読んだ作品の中には同性愛描写のあるものや、浮気不倫殺人にいじめ割と何でもあった。面白い文章ならなんでもよくて活字中毒のような感じだったのだと思う。
ある時、県立図書館の文庫本コーナーでキラキラの男性2人が表紙の本に出会った。
タイトルが未だ思い出せないが、それがBL作品との初めての出会いだ。
衝撃的だった。これまで同性愛描写のある作品は読んだがここまでしっかり男性同士の恋愛に特化したものは無かった。
読み終えて感じたのは言葉にし難い胸の高鳴りだった。今でいう萌えだ。
元々同性愛への偏見も特に無かった私には男同士の恋愛という素晴らしく甘美な読み物だった。
それまで自身を主人公のヒロインに当てはめときめいていた少女漫画や少女小説には途端に興味がなくなった。
ヒロインという自身を感情移入させる為の存在が酷く邪魔に見えるのだ。
私はイケメンが大好きだ。
可愛くて可憐で健気な美少女より、美しくて儚くて健気な美少年の方がいい。
同じ恋愛モノなら男女より男男の方が一度で二度美味しい。
その事に気がついてからはもう転げ落ちるようにBLの世界にはまり込んでいった。
私は家庭環境はごくごく普通で、両親共に同性愛に特に大きな偏見はない。
母は『地球へ…』や『風と木の詩』、『パタリロ』を愛読していた世代で比較的男同士という部分については寛容で、父は未だにジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンの4誌を購読しているくらい漫画好きな為、まあフィクションならそういう世界もアリだろうとこちらも寛容的。腐女子として生活していく上で相当恵まれていた。
家族が好きで好きで大好きだし、両親と兄からも大切にされていたと思う。親戚付き合いも良好だ。
そういう点で家庭で親兄弟等の男性にあまり良い感情が無い女性がBLに走るといったたまに見かけるよくわからない腐女子理論には当てはまらないと思う。
また自身の恋愛が上手くいかないから女である事を逃避しBLに走るなんてのも当てはまらないように思う。
どちらかと言えば女であることをめいいっぱい楽しんでいる方だと思う。年相応に恋愛もしてきたし、ありがたい事に私の蔵書もひっくるめて嫁にもらってくれる優しい人は存在した。
結局のところ、私がBLを好きなのは家庭環境における男性のせいでも、女性である事への逃避でも無い。
BLはイケメンが2人で美味しい。という単純明快な理由なのだ。
もちろんそこに禁断の愛であるとか、男同士ならではの葛藤、障害に萌えると言うのもある。
しかし、1番の根っこは女キャラとかどうでもいいからイケメンの男を見たい。
ただそれだけだ。
この内容だと、腐女子はなぜBLが好きなのか、ではなく元増田はなぜBLが好きなのか、でしかない。 しかもなぜ好きなのか、という問いかけに対するアンサーとして本文を用意しなければ...
四行目で既に突っ込まれてる事をどや顔で指摘しなくても
というと元増田はリバOKな人?