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「事実なし」が一転…UR職員が甘利事務所“口利き”におわす

 1日の記者レクにしろ、翌日の「民主党追及チーム」の会合にしろ、UR職員の声はとにかく小さかった。言質を取られないよう、発言をボカしていたのかもしれないが、ハッキリしたのはUR側が“口利き”を明確に否定していないことだ。それでいて「甘利事務所から、補償金の額を上げるよう求められる発言はなかった」なんてトボけているから、訳が分からない。

 元検事の郷原信郎弁護士がこう言う。

「甘利事務所から補償金の上乗せを狙った発言がなかったというのなら、12回にわたる面談には一体、何の意味があったのか。甘利氏ほどの大物政治家の秘書から『少しイロを付けてでも地区外に出ていってもらう方がいい』と言われれば、UR職員が圧力と感じるのは明らかでしょう。実際に補償金が上乗せされていなくとも、現時点であっせん利得処罰法に抵触する可能性が濃厚です。口利き以外の何ものでもありません。もしUR職員に圧力をかけ、不正を働かせていれば、あっせん収賄罪に問われる可能性もあります」

 このままURが真実を隠し続ければ、世間では「甘利疑惑」隠しに加担したと受け取るだろう。すべてを洗いざらい打ち明けるべきだ。

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