「事実なし」が一転…UR職員が甘利事務所“口利き”におわす
URの担当者はこれまで、一貫して「口利きの定義が曖昧なので、はっきりと答えられない」と言葉を濁していた。ところが、民主党議員に「なぜメディアに『口利きの事実なし』と報じられていると思うか」と問われると、「推測ですが」と前置きした上で、「私たちは1日の記者レクで、『甘利事務所から、補償金の額を上げるよう求められる発言はなかった』と言っただけ。それをどう捉え(報じ)るかは各メディア次第です」と答えたのだ。
つまり、「口利きがなかったとは言っていない。報じたのはメディア」と“口利き”を暗に認めるかのような発言をしたのだ。
さらに議員から「口利きがあったのかイエスかノーで答えよ」と詰め寄られると、「うーん……」としばらく押し黙り、とうとう冒頭の発言に至ったのである。
民主党の山井和則衆院議員は1日の記者レクについて、「私がUR総務部長に『口利きやあっせんを否定もできないのでは?』と質問すると、『はい。それはあります』と早口で答えていました」と振り返る。