「事実なし」が一転…UR職員が甘利事務所“口利き”におわす
2016年度予算の実質審議が3日から、衆院予算委で始まった。野党側は辞任した甘利明・前経済再生担当相の金銭授受問題を徹底追及する構え。千葉県の建設業者の意をくんだ甘利事務所が、都市再生機構(UR)に補償金をつり上げる“口利き”をしたか否か――が最大のポイントだ。甘利事務所とURの12回に及ぶやりとりが明らかになる中、大手メディアは「口利きの事実なし」と報じているが、ここにきて一転、UR職員から口利きを“認める”発言が飛び出した。
■「あるともないとも言えません」
「おおっ」。どよめきが広がったのは2日、国会内で開かれた民主党の「甘利大臣疑惑追及チーム」の会合。出席議員から、甘利事務所の「口利きの有無」について問われたUR職員が、うめくようにつぶやいた時だった。
「あるともないとも言えません」