CCIは、1980年にアメリカ人のドナルド・M・ランバートによって開発されたオシレーター系テクニカルです。
オシレーター系ではありますが、意外とトレンド系としての性格も持っているのが特徴です。
計算式がややこしいのでとっつきにくいところもありますが、ザックリとイメージを持つことができれば、なかなかいい働きをしてくれるテクニカルですよ!
商品市場生まれのCCI!使い方と意味合いを理解しよう!
サブチャートに表示しているテクニカルがCCIです。
CCIは日本語で言うと「商品チャンネル指数」のことで、もともとは商品市場で使われるために開発されたテクニカルでした。
しかし、今ではFXをはじめ、さまざまなチャート分析で使用されるようになっています。
CCIは50%とか-100%といった具合に、パーセンテージで表現されます。
多くのオシレーター系はテクニカルの値に100%が上限といった形で範囲が決まっていますが、CCIは範囲が決まっていません。
理論的にはいくらでも大きくなったり、小さくなったりすることがあり得ます。
CCIで重要な基準となるのが±100%という値です。
これを超えると買われすぎや売られすぎというふうに判断されます。
ただし、超えたからと言って単純に逆張りすると危険。
なんてったって、CCIの値には天井や底がないので、どこまで行くかは分からないですからね。
一般的には±100%を超えて、反転したのを見て、もう一度±100%を逆に抜けてきたところがエントリーポイントとされています。
先に使い方を説明してしまいましたが、CCIの意味合いを押さえておきましょう。
テクニカルをちゃんと使えるようになるためには、意味合いを分かっておくことは欠かせませんからね!
ザックリ言うと、「移動平均線と現在の価格との差が、過去のその差の平均と比較してどの程度の水準にあるのか」というのをCCIは示しています。
移動平均線よりも現在の価格が高ければCCIはプラスになって、低ければマイナスになります。
移動平均線と現在の価格が一致して入ればCCIはゼロになります。
「移動平均線と現在の価格が一致」と聞いて何かピンときませんか?
移動平均線をローソク足がブレイクするのって、移動平均線を使った手法でありました。
そうです、ブレイクがサインでトレンドが加速するというやつです。
移動平均線の手法を理解して使いこなそう!
CCIがゼロに来るときというのは、移動平均線(青いライン)とローソク足が接している瞬間になっていますよね?
(CCIの計算では終値が使われないので正確に言うと少しだけ違うんですが、イメージはこれでOKです。)
では、CCIサインを思い出してください。
CCIがゼロを抜けるよりも前の、±100%を抜けるタイミングがサインとでした。
つまり、移動平均線のトレンド発生よりも早いタイミングでサインが出るということなんですね。
こうしてサインを考えてみると、実はCCIはオシレーター系というよりトレンド系の性格を持つテクニカルなんです。
では、次にCCIの計算式も見てみましょう。
計算式だけを見るとかなりとっつきにくく見えますが、さきほどの意味が頭に入っていればそれほど難しくないはずです!
CCI = (TP-MA) ÷ (0.015×MD)
TP = (高値+安値+終値) ÷ 3
MA = TPのN本分の単純移動平均
MD = {(MA-TP1)+(MA-TP2)+…+(MA-TPN)} ÷ N
※TPOは分析期間における○本目のTPという意味です
ね、分かりにくいでしょ?(笑)
ややこしくさせているのが、TPというやつです。
普通、テクニカルの計算では終値が使われるんですが、CCIではTPという高値、安値、終値を使った値が使われるんです。
そこまで大きな意味はないように思うので、「TPは価格なんだ」とイメージしておいて問題ないです。
そのうえで、MDを見てみましょう。
(MA-TP1)というのは、ローソク足1本目の価格(TP)と移動平均線の差という意味ですよね。
これをN本分合計してNで割ったもの、つまり移動平均線と価格(TP)の差がMDなんですね。
ここまで来ると、この計算式がだいぶ見えてきたんじゃないでしょうか。
CCIは、現在の価格(TP)と移動平均線の差とその平均を比較したもの、ということなんです。
分析期間がローソク足5本だったとして、過去の移動平均線と価格(TP)の差が1円、2円、1円、2円、2円だったとしましょう。
そして、現在の価格(TP)が110円、移動平均線が109円だったとします。
この場合、MD=(1円+2円+1円+2円+2円)÷5=1.6円となります。
そして、CCI=(110円-109円)÷(0.015×1.6円)=41.67%となるわけです。
CCIのパラメータは何本のローソク足を分析するかという、設定期間です。
これは標準的には14が使われることが多いようです。
はじめはこのパラメータをつかっておけばいいと思いますが、実際に使って自分に合った動きをするパラメータを探してみることをおすすめします。
また、このCCIはスイング、デイトレ、スキャルピングいずれのスタイルの取引にも対応することができます。
移動平均線の発展形みたいな側面もあるので、移動平均線が対応できる相場であればCCIもつかえるということですね!
CCIの大きなイメージはつかめたと思うので、最後にCCIを使った取引の考え方についてまとめておきましょう。
CCIが±100%を超えてきたら、買われすぎまたは売られすぎの圏内に入って来たということになります。
ただし、まだどこまで伸びるかは分からないので、CCIが反転するのを待ちます。
CCIが反転して、再び±100%に戻ってきて、これを抜いてきたところがエントリーポイントです。
そのままゼロを超えていったら、移動平均線でもサインが出て、反対側の±100%を超えることができたら成功ですね!
その時は、次の逆のサインが出たところで利益確定しちゃいましょう。
ちなみに、うまくいかなかった場合は、もう一度±100%に戻ってきたところでいったんイグジットするといいでしょう。
基本の考え方は上記の通りなんですが、このままではダマシが多くなるのでもう一工夫しておきましょう。
CCIはトレンド系の性格が強いんですが、オシレーター系でもあるのでダイバージェンス(逆行現象)を確認することができます。
このダイバージェンスを取引の際のフィルタに付け加えると、取引の確度が増すはずなので試してみてください!
ちなみに、さきほどのチャートでは、ダイバージェンス(赤のライン)も加味してエントリーポイントに青の印をしています。
基本の取引サインだけのときと比べて、ダマシが回避できているのが分かるんじゃないでしょうか!
CCIは移動平均線よりもサインが早く出て、慣れると使い勝手がいいテクニカルです。
しかし、オシレーター系でありがちなとおり、CCIも全体の流れの把握が苦手です。
このあたりの弱点は、他のテクニカルで補ってやると、取引の確度がもっと上がることでしょう。
CCIの力を最大限発揮できるように、いろいろと工夫してみてくださいね!
少年の心を忘れないアラサーリーマンです。将来を考えて給料だけでは不安だ、収入源を増やそうと100万円でFXを始めました。しかし、3ヶ月持たずに100万⇒15万へ減らし(涙) そこからFXの手法研究の日々を過ごし、ひと通りチャート分析手法を身につけます。が、それでも勝てず。結局、シンプルイズベストにして、トレンドに順張りする事に集中したら勝てるように。昨年も月単位で負けたのは2ヶ月で年間では本業と同じくらいの利益を出せるレベルまで来ました。僕が負け組初心者トレーダーから月10万円突破するまでに注意したポイントも紹介していますので是非チェックして下さい!⇒こちら
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