トヨタ自動車の車両を組み立てる国内の全工場が8日、一斉に操業を停止した。トヨタ傘下の愛知製鋼で起きた爆発事故の影響で、鋼材部品の調達が滞っているのを受けた異例の措置。停止は13日まで続く予定だ。工場周辺はいつもより静かな朝を迎えた。
【写真】操業を停止したトヨタ元町工場前。ふだんなら混雑する道路もすいていた=8日午前7時24分、愛知県豊田市、吉本美奈子撮影
8日午前8時前、愛知県豊田市にあるトヨタの元町工場。いつもなら混雑する工場前の通りを、車が次々と通りすぎていった。出勤した従業員は「道がすいていたので、珍しくスムーズに出勤できた」と話した。
トヨタが稼働を見合わせているのは、愛知県内の直営4工場と、トヨタ車体やトヨタ自動車東日本など、グループ5社の11工場。また、日野自動車の1工場もトヨタから受託した分の生産を止めた。工場の全停止は、2011年の東日本大震災以来。グループの主要部品メーカーも、これに合わせてトヨタ向けの生産ラインを止めるなど、影響が広がっている。
爆発事故は愛知製鋼知多工場(愛知県東海市)で1月8日に発生。特殊鋼部品の供給が滞り、他メーカーに代替生産を依頼したが、大雪の影響で輸送が滞るなどし、在庫が足りなくなった。ただ、今は部品の確保にめどがつき、トヨタは15日に通常の生産体制に戻す予定だ。(高橋諒子)
朝日新聞社
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