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News Up 春節 ことしも爆買い?
2月8日 14時10分

News Up 春節 ことしも爆買い?
中国などでは8日、旧暦の正月「春節」を迎えました。春節に合わせた連休が始まり、日本にも多くの中国人観光客が訪れています。中国人観光客といえば、去年の流行語大賞にもなった、いわゆる「爆買い」が注目されていますが、今回は日本のどこを訪れ、何をするのか、SNSへの書き込みなどから中国人観光客の動向を探ります。

伸び続ける中国人観光客

去年、日本を訪れた外国人観光客は、日本政府観光局の統計ではおよそ1973万人、このうち中国人は4分の1の約499万人と、前の年の2倍に増えました。春節の時期には特に来日する人が増え、2月は前の年に比べて2.6倍に伸びました。

ことし求めるものは

ことし、「爆買い」に変化はあるのか。
SNSの解析を手がける東京の調査会社「ホットリンク」は、去年12月、ことしの春節に日本を訪れる予定の中国人500人に、中国版ツイッター「微博(うぇいぼー)」でアンケートを行いました。
去年、実際に買ったものと、ことし欲しいものを、つぶやきから分析した結果で比較すると、1位の医薬品、2位の化粧品の人気は変わりませんでしたが、去年7位だった「服飾」が3位に、去年8位だった「健康食品・サプリメント」が5位でした。また文房具やおもちゃなどが上位に入っていました。
去年人気だった「温水洗浄便座」はほしいものの上位10に、ランクインしませんでした。購入したものの、中国の便器と規格があわず取りつけられなかったというケースが相次いだことも要因とみられるということです。

全国各地のスポットに

実際の動きはどうなのか。
東京・渋谷区のIT企業「ナイトレイ」は「微博」の書き込みを解析して地図などで表示するサービスを行っています。
それによりますと、きのうまでの3日間に、日本国内から投稿された書き込みは5500件余り。
投稿から推測される、ことしの観光客が訪れている人気のエリアは1位が東京・新宿区。歌舞伎町の周辺には買い物や食事をする店が多く、寿司や焼き肉などの食べ物の写真を投稿しているものが目立ちます。
そして2位が大阪市中央区、こちらは道頓堀などの繁華街があります。
3位以下は、東京・港区、台東区、千代田区と続いていて、やはり都心部に集中しています。
一方、京都や北海道の小樽など地方都市からも数多くの投稿があります。
小樽の書き込みでは、ガラス製品などを販売している「小樽浪漫館」を訪れた様子や運河沿いの通りを撮影した写真とともに「美しい景色」とコメントする投稿がみられ、北海道では札幌だけでなく、小樽も観光地として人気があることが分かります。

売り場でも工夫が

百貨店などでは春節に合わせてさまざまなセールの企画が行われています。
服飾に注目が集まっていることを受け、全国でファッションビルを展開する「パルコ」は、クーポンがついた海外旅行客向けの冊子を宿泊施設を通じて配布したほか、台湾や香港でスマートフォン向けのアプリに広告を出しています。
パルコの担当者は「洋服といった趣向品への興味が高まってきていることは、自分たちの会社の商品とマッチしているので、ことしの春節は期待している」と話していました。

きょうはじまったことしの春節。全国各地でどのような動きがあるのか。きょう一日の動きをウォッチし、随時、アップします。

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