焼き鳥屋で隣に座った女性編集者に自分の仕事を説明したのだが、徳間書店だったかな、どうにも説明が難しい。広告会社っていうのはある意味コミュニケーションのお手伝いが仕事なので、人さまクライアントさまの商品・サービスを、人さま世間さまにお伝えしたり、できることならより良く紹介できたら理想という、そんな意味でコミュニケーションの仕事なわけだ。
ところがいま自分の担当している仕事というのは、企業グループの戦略作りだったり、20X0年に向けた開発計画だったり、付随したファシリテーションだったり、ポストイット使ったアイディアソンだったり、会議や打ち合わせの議事進行だったり、たまに漫談だったり、コンサルテーションのような、全く違うようなナニなんだろねと。
そこで女性編集者なのだが、こういうときの雑誌編集の言葉選びというのは、ウィットに富んでて非常に素晴らしいと思ったのだが、しっくりくることを言われた。
「意識高い系の大学生みたいな仕事ですね」と。そうそう、そんな感じw。
雑誌というのは、テレビや新聞のニュースのような即時性がないので、話題になったことを一周遅れで記事にすることが多いのだろう。その分独特の補助線や独自の切り口入れたり、オリジナル目線だったりが大事なんだろうね。今週来週とファシリテーション続きなので、役所でファシリして、商店会でファシリして、シンポジウムでモデレーターする。なので、意識高い大学生よろしくかっ飛ばして行こうと決めた。毎回ほどよい高潮感で進行できてるので向いてるんだと思うが、頭は結構使うので、汗はだらだらかくのだが。
話戻って、コミュニケーション業界よろしく広告会社に入ったときの先輩からの最初の教えで、「何言ってんだこいつ」と当時思ったことなのだが、いまではかなり感銘を受けていることがある。「自己アピールすらできないやつが、人さまの商品・サービスをアピールできるのか」「なのでとりあえず合コンだ!」というもの。コミュニケーションの仕事にいちばん役に立つのがまずは合コンだぞといわれたのだ。
同じキャラがかぶっても仕方ないのでどうポジショニングを取るかだったり、すなわち相手をけなさず自分のポイントを高めたり、相手を喜ばせて楽しませて、合コン以降も関係値を続けたり。なるほどコミュニケーション目線で考えると大事そうに思えてくるw。
先輩後輩であっても夜の世界はガチンコ勝負。好みの女性がかち合ったら下克上でいいよ、というせめてもの救いのルールがあったのだが、口の立つ先輩ばかりで全敗に近かった。勝った記憶はない。合コンの相手集めは自分だったり若手だったりの役目なのだが、何人好みの女性を献上し、お持ち帰られたことか。
そんな先週のファシリテーションと、先週の居酒屋と、10年以上前の思い出話と。