トップページ国際ニュース一覧北朝鮮ミサイル 国連安保理で緊急会合始まる
ニュース詳細

北朝鮮ミサイル 国連安保理で緊急会合始まる
2月8日 1時14分

北朝鮮ミサイル 国連安保理で緊急会合始まる
k10010401911_201602080206_201602080208.mp4
北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイルの発射を受けて、国連の安全保障理事会では、日本やアメリカなどの要請を受け、緊急の会合が始まり、北朝鮮を非難する声明を出すことなどが協議される見通しです。
国連の安全保障理事会では、7日午前11時すぎ(日本時間の8日午前1時すぎ)から緊急の会合が開かれ、各国の国連大使らが続々と議場に入りました。
会合は、先月、北朝鮮が核実験を行った際と同様、日本、アメリカ、韓国が開催を呼びかけたもので、非公開で行われています。
北朝鮮による事実上のミサイルの発射については、日本やアメリカなどに加え、中国も非難していることから、会合では各国がそろって発射を非難する声明を出すことが協議される見通しです。
会合に先立ち、日本の吉川国連大使は記者団に対し、「北朝鮮によるミサイルの発射に強い衝撃を受けている。明らかな安保理決議の違反であり、日本や各国の人々の安全を脅かしたのは明白だ。安保理が明確な対応を取ることを望む。もはや北朝鮮には対話ではなく圧力が必要だ」と述べました。
国連安保理では、先月、北朝鮮の核実験を受けて非難声明は出したものの、北朝鮮に対する制裁決議を巡っては、アメリカや日本などが厳しい追加制裁を求めているのに対し、中国は北朝鮮の混乱を恐れて慎重な姿勢を崩しておらず、交渉は難航しています。
会合に先立ち、安全保障理事会の議長を務めるベネズエラのラミレス国連大使は記者団に対し、「安保理で声明を出すことを予定している。各国が北朝鮮を非難することで一致していると信じている」と述べました。
また、アメリカのパワー国連大使は特に発言せず、議場に入っていきました。一方、中国の劉結一国連大使は「安保理で対応を検討する」とだけ述べて、足早に議場に入っていきました。
また、ロシアのチュルキン国連大使は、先月の北朝鮮の核実験を受けて北朝鮮に対する制裁決議を巡る安保理の交渉が難航していることを踏まえ、「多くは期待していない。さまざまな理由で事態はとてもゆっくりと動いている」と述べました。

国連北朝鮮代表部 幹部らが出勤

国連本部に近い国連北朝鮮代表部には、日曜日にもかかわらず、午前8時ごろからチャ・ソンナム大使ら幹部らが続々と出勤しました。幹部らは、ミサイルの発射について尋ねる報道陣の質問には応えず、無言で代表部のある建物に入っていきましたが、広報を担当する書記官は「うれしいニュースだ。コメントはない」と話していました。

関連ニュース

このページの先頭へ