北大手門のしっくい内壁にくぼみ
ゴルフボールをぶつけた跡か 30〜40カ所も
世界遺産・二条城(京都市中京区)の北大手門(国重要文化財)のしっくいの内壁(高さ約3〜6メートル)にゴルフボールをぶつけた跡とみられる直径約3センチのくぼみが30〜40カ所あることが7日、市への取材で分かった。市は京都府警中京署に相談。文化庁にも報告し、今後修復の必要性について協議する。
付近は立ち入り禁止区域で、日中はすぐそばに警備員が常駐している。今月2日、誤って進入した入場者の指摘で判明した。くぼみがいつできたかは不明だが、付近には1960年代前半までテニスコートなどがあり、当時は市民が自由に出入りできたという。
市は半年に1度、城内建造物の破損状況を確認しているが、くぼみは遠目からは目立たないため、見落としていたという。【土本匡孝】