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ポジ熊の人生記

ブログ継続の秘訣や記事作り・人生哲学・健康情報などを雑多に書くブログです。北海道民の知識を活かした地方情報も発信しております。

人生は他者との競争に非ず、非を認めるは負けに非ず~アドラー心理学

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1回目 2回目 3回目

 

4回目となったアドラー心理学のお話です。今回も僕と一緒に学んでいきましょう。

人生は他者との競争ではない

同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいるし、後ろを進んでいる人もいます。あなたは誰と競争する必要もなく、ただ前を向いて歩けば良いのです。健全な劣等感とは、他者との比較で生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれます。我々は同じではないけど、対等なのです。

これを見てからというもの、僕の考え方は変わりました。自分と異なる意見やふるまいを見れば「それは違う」このようなスタンスで接していたのが従来の自分です。でも、それは間違いでした。相手は相手であって、それを変えようというほうが不自然だったのですね。自分と戦ってもいいのです。むしろ自分と戦うべきだった。ある程度、理想の自分を設定して、それに劣等感を感じることで人は成長していけるのだなって、こう考えられるようになりました。まだまだ垢は落ちきってないけど、この考えを軸にして生きていけば、次第に定着するでしょう。

 

お前の顔を気にしているのはお前だけ

対人関係の軸に「競争」があると、人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません。他者全般のみならず、世界までをも敵に回してしまうのです。あるところに1人の青年がいて、鏡を一生懸命見ながらなりを整えていたところ、家族からこのようなことを言われたそうです。「お前の顔を気にしているのはお前だけ」と。彼はそれ以来、生きていくのが少し楽になったそうですよ。

思い当たるふしがあり過ぎて心が痛いですね。外見を気にする(例えば化粧だとか)は社会で生きていくための外面を形成するに最低限は必要なことであるけども、それは過剰に意識する必要はない、ということです。少なくとも、他者と競うためのそれは、無益であると。思った以上に周りは自分を気にしていない、ということですね。

 

他者への祝福

他者の幸福を「わたしの負け」であるかのようにとらえているから、心から祝福することができないのですよ。大切なのは「人々は自分の仲間だ」と実感すること。それができれば、世界の見え方はまったく違ったものになります。

人の幸せが羨ましい、妬ましいなどと考える人は、その人を競争の対象として見ているということですね。人々が自分の仲間だ、というのは飛躍した考えに聞こえますけど、アドラーを知れば知るほどにこの境地に向かっていく自分が不思議でなりません。外を歩いていても、味方が増えました。それは対人関係云々というよりは、ビューがカラフルになったような感覚です。怖くない。建物も、道路も、空も、なにもかもが。

 

もし相手に罵倒されたら

その人の隠し持つ「目的」を考えましょう。相手は権力争いを仕掛けているのですよ。争ってはいけない。もしあなたが争いに勝ったとして、そのあとに待つものはほかでもない、「復讐」です。権力争いを挑まれても、絶対に乗ってはいけない。

腹が立ちますよね、罵倒されたら。瞬間湯沸かし器の如く、頭に血が上ります。しかし、冷静にこれを考えてみると、このとおりなのです。相手は権力争いに勝ちたいだけなのですよ。ここに益はありません。これを受け流してこそがアドラー心理学の真髄といえます。後述。

 

非を認めることは「負け」じゃない

相手の罵りに対して「怒り」という道具に頼る必要はありません。怒りっぽい人は、それ以外の有用なコミュニケーションツールを知らないだけです。我々には言葉がある。論理の力を信じるのです。人は、対人関係の中で「私は正しいのだ」と確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れている。あなたが正しいと思うのなら、ほかの人がどんな意見であれ、そこで完結すべきです。誤りを認めること、謝罪の言葉を述べること、権力争いから降りること。これらはいずれも「負け」ではないのです。

う~む、目からうろこですね。これまで、どれほどの権力争いを僕は繰り広げていたのでしょうか。歳を重ねるごとに謝罪に対する抵抗は少なくなってきましたが、それでもまだ「謝る」ことに多少の抵抗を覚える自分がいます。でも、それはまだ権力争いを放棄できていない証拠。非を認めることは「負け」ではないのですね。これだけでも随分と楽になれます・・・。

 

ーー

 

素晴らしきかな、アドラー心理学ですね。

綺麗ごとに見えますか?もしそう映るのならまだアドラーを理解しようとしていないかもしれませんね。最終的には宇宙との調和までいきますからね(笑)

それはゆくゆく。