UFOの存在 CIA「両論併記」 「X-ファイル」と命名・公開

米中央情報局(CIA)がUFO(未確認飛行物体)に関する大量の調査資料の機密を解除し、一般公開した。1940年代後半から50年代にかけて世界中で寄せられた数百件に及ぶUFO目撃情報を精査した結果を78年にまとめた資料で、宇宙人の乗り物であることを否定する調査結果から、肯定できなくもなさそうな説明不可能の超常現象と結論づけたものまで含まれている。また、折しも1月24日に14年ぶりに新シリーズの放映が始まった人気SFテレビドラマ「X-ファイル」にかけて、公開情報を「X-ファイル」と呼んで登場人物にも言及するなど、ウィットに富んだ公開手法を講じている。(SANKEI EXPRESS

ドラマとタイアップ?

 今回公開された資料は膨大な量で、調査当時のオリジナル文書もPDFファイル化されており、解説文とともにすべてCIAのサイトで閲覧、入手することができる。UFO研究家らが特に注目しているのは、調査時期が早い点だ。

 CIAは2013年8月、米西部ネバダ州にUFOを研究する区域として注目されていた「エリア51」の存在を公式に認め、その際、「1950~60年代に目撃されたUFOの大半はCIAの偵察機U2である」と説明した。U2(57年運用開始)はエリア51で開発されたスパイ用の偵察機で、当時の民間航空機や他の軍用機の飛行高度よりもはるかに高い1万8000~2万5000メートルを飛んでいたことから「有人飛行が不可能と考えられていた高度で太陽の光を反射しながら飛行するU2は、UFOのように見えたのだろう」と分析していたのだ。今回対象となっている目撃情報は、U2の就航以前であるため、分析結果が関心を集めている。

注目まとめ

    アクセスランキング

    もっと見る

    ピックアップ

      どう思う?

      「どう思う?」一覧