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フジサン特急ラストラン 展望車が人気呼ぶ 富士山麓へ乗客運び14年
展望車が人気を集めた富士急行の「2000系」車両が7日、営業運転を終えた。富士山麓へ向かう観光客らを乗せて14年。河口湖駅(山梨県富士河口湖町)でのラストランの出発式では、雪が舞う中、多くの鉄道ファンが最後の雄姿をカメラに収め、別れを惜しんだ。
午後4時49分、同社の堀内東管理駅長が「出発進行」と号令。約250人の乗客を乗せたフジサン特急は大月駅に向け、ゆっくりと走り始めた。ホームの鉄道ファンは「ありがとう」と声を掛けたり、シャッターを切ったりした。
富士急によると、2000系は旧国鉄の電車「165系」に改造を加えた車両で、JRから導入し2002年に運行を開始した。富士山が世界文化遺産に登録されたことで、外国人を中心に利用者が増加。車両老朽化と輸送力強化のため退く。