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韓国 米迎撃ミサイルの配備を米と公式協議へ
2月7日 18時48分

北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイルの発射を受けて、韓国は、アメリカの最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」を韓国に配備するかどうかを巡って、アメリカとの公式協議に入ることになりました。
北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルを発射したことを受けて、韓国軍と、韓国に駐留するアメリカ軍は、7日、対応策を話し合い、終了後に共同で記者会見を行いました。
この中で、韓国国防省のリュ・ジェスン(柳済昇)政策室長は「米韓両国は、重大な北の脅威に対応するため、ミサイル防衛体制の向上を図る措置として、在韓アメリカ軍の『THAAD』配備の可能性について、公式協議に入ることを決めた」と述べました。「THAAD」は、高い高度で敵のミサイルを撃ち落す最新の迎撃ミサイルシステムで、アメリカが韓国への配備を検討してきました。
これに対して、中国は、「THAAD」のレーダーが中国軍の監視に利用されるおそれがあるとして強い懸念を示しており、韓国は、これまで最大の貿易相手国である中国への配慮から、アメリカとの公式協議には応じていませんでした。しかし、韓国政府は、北朝鮮の高まる脅威に対抗するためには、アメリカとの同盟関係のさらなる強化を優先する必要があると判断したものとみられます。
この発表を受けて、中国外務省の華春瑩報道官は「深い懸念を表明する」とするコメントを発表し、「一つの国がみずからの安全を追求するにあたって、ほかの国の安全の利益を損なってはならない」として米韓両国を強くけん制しました。

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