近大マグロ水槽完全養殖打ち切り
富山実験場
2016年2月7日 19時52分
完全養殖の「近大マグロ」で知られる近畿大水産研究所が、富山実験場(富山県射水市)で進めていた水槽でのマグロ完全養殖研究を「十分なデータが取れた」として、1月末にいったん打ち切ったことが7日、研究所への取材で分かった。
研究所によると、和歌山県と鹿児島県の実験場では、水槽で卵から6~7センチに育てた後、海のいけすに移して養殖するが、富山では水槽に入れた状態でどう育つかを観察していた。
富山実験場では、昨年7月に鹿児島県から受精卵約60万粒を搬入。ふ化したうち約千匹を直径10メートル、深さ3メートルの円柱状の水槽で飼育していた。