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シェア99%!世界がマネできない日本の“モノづくり”支える最後の砦

国際競争力を失う日本のモノづくり産業において、今もなお国内メーカーが世界市場のほとんどのシェアを占めている分野があります。日本のモノづくり“最後の砦”、デジタルカメラ市場の強さの秘密をまとめました。

更新日: 2016年02月07日

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製造業における日本メーカーの存在感が薄れている

「メイドインジャパン」がもてはやされた時代は過去の話。
製造業の多くの分野で、新興国がその存在感を増しています。

日本は経済大国ではあるものの、世界におけるプレゼンスは失われつつあります。

かつて日本の製造業が世界市場を席巻した分野がいくつもありました。例えば、メモリ、液晶テレビ・プラズマテレビ、太陽電池、カーナビなどです。市場が立ち上がった当初は日本の製造業が圧倒的な市場シェアを誇りましたが、メモリでは約15年、液晶テレビでは約10年、カーナビでは5年ほどで市場シェアのほとんどを新興国が占め、日本の製造業は世界市場からの撤退を余儀なくされてしまいました。

家電など多くの分野で日本の国際競争力低下が顕著になっています。

現在、日本の製造業の置かれている立場は厳しい状況です。2002年時点では航空・宇宙産業などで高い競争力を持つ北米に次ぐ2番手でしたが、この10年で国際競争力が低下してきています。

日本の製造業の国際競争力の低下に伴い、かわって台頭してきているのはアジア勢。

日本のエレクトロニクスメーカーのお家芸であったテレビは、今やサムスンやLGなど安価な製品を作る韓国企業に世界市場の主役の座を奪われてしまった。

薄型テレビのようにコモディティ化が進行した製品分野では、激しい価格競争のため製造コストの高い日本製品はシェアを落とす傾向が顕著です。

薄型テレビの市場においては、既にサムスン電子やLG電子といった韓国メーカーにトップシェアの座を奪われてしまっています。

さっきの家電屋では売場を韓国製が占め、ソニーが何とかカメラで奮闘してた。Go proやドローンの売場が賑やかだが日本製はどこにもない。競争力の凋落について技術力や物価が問題になるが、新しい市場に対応する商品がないから競争しようがない twitter.com/olivenews/stat…

そんな中、今もなお日本製がトップシェアを誇る市場

出典favim.com

窮地に立たされる国内製造業の中で、世界シェアでひときわ存在感を増している分野があります。

それが、デジタルカメラ。

中国、韓国などの猛烈な追い上げに、日本の製造業は窮地に立たされているが、その中で、世界市場で勝ち続ける、最後の砦とも言える産業がある。デジタルカメラだ。

製造業において新興国が追い上げる中、日本勢が強みを発揮している唯一の市場といえるのが、カメラの分野です。

世界中に出回ってる有名なカメラってほぼ全てが日本のメーカーなんだそうです。オリンパス、ソニー、パナソニック、キヤノン、ニコン、シグマ、全部日本企業ですものね。

日本製のカメラは、コンパクトデジタルカメラで78%、デジタル一眼レフではなんと99%のシェアを誇っています。

キヤノン、ニコン、ペンタックス、オリンパスなどなど一眼レフ、コンデジと日本製のカメラが世界を席巻しています。ライカとかコダックのカメラと聞いてもいまいちぱっとしません。

キヤノン、ニコンの2強を筆頭に、シェア1.5%のサムスン(韓国)以外すべて日本のメーカーが独占しています。

ちなみにサムスンは2015年にデジタルカメラ事業の大幅縮小を発表しています。

キヤノン43%ニコン35%で2社合計が8割弱ともはや敵なし。世界に誇る光学技術で、他の追随を許しません。

レンズ交換式カメラにおいては、ほぼ日本メーカーの独占状態です。

コンデジはスマートフォンと競合して販売数を大きく減らした一方で、スマートフォン以上に画質の良い写真が撮れる一眼レフ、ミラーレスは堅調となっているのだ。

海外の調査でも、キヤノン・ニコンの2強は変わらず、ライカの0.1%を除くとすべて日本メーカーとなっています。

高性能なカメラを搭載したスマートフォンの登場により、コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の市場は猛烈な勢いで縮小していますが、表現力でスマホのカメラを大きく上回る一眼レフの市場は堅調に推移。

世界的に見ればシェアで日本メーカーを脅かすのは現状では韓国のサムスンくらいでしょう。

日本ではほとんど見かけませんが、コンデジではサムスンはキヤノン、ニコン、ソニーに次ぐ世界シェアを獲得しており、その存在感を増してきているようです。

上野、秋葉原、原宿、渋谷、新宿。どこで、外国人観光客の持っているカメラを見ても、8割にはNIKONとCanonだ。ときたまPanasonicとSONYを見るが、いずれにせよ。日本メーカー。一度だけ、SAMSUNGを見かけたな。ライカも見たが、あれはフィルムだった。

今更気づいたけど、デジタル一眼レフカメラって日本メーカのシェアほぼ100%じゃね?

海外メーカーがカメラ市場でシェアを獲れない理由

デジタル一眼レフカメラを製造できる国の数は人工衛星を製造できる国家の数よりも少ない

ロケットを作れるほどの技術力があっても、一眼レフカメラは難しい…
カメラには、それだけの技術力が必要なようです。

メディア、コンテンツのデジタル化が進むと、低価格製品の性能、品質が底上げされ、モノづくりの障壁が低くなり、メーカー間の製品が平準化していく。その一方で、中間層が低価格製品に流れやすい環境が生まれるため、コストをかけて品位を向上させた製品の投資回収は難しくなっていく。

デジタルカメラの心臓部であるイメージセンサは、各社の差別化の面では難しくなっているのも事実。

ところがカメラの場合、デジタル化によって高品位なレンズを求める声が高まり、むしろアナログ技術による差異化がしやすい環境が生まれている。

カメラの場合、イメージセンサの高性能化によって同時にレンズ高品質化が要求されるようになります。

カメラは高度な技術の粋とも言われる。レンズなど光学技術、デジタル技術、センサー、精密な組み立てなど、外国企業がそう簡単には追いつけないレベルに達している。

カメラの持つ「デジタルな部分」「アナログな部分」の総合的な技術において、日本はまだまだどんな海外メーカーにも勝っているのです。

緻密な計算と職人の手作業で作られるレンズと、デジタル技術を集積したデジカメの心臓部であるCMOSイメージセンサー。このアナログとデジタルの複合体であるデジタルカメラは、例えるならF1マシン。小手先の技術で簡単に参入できるものではないのだ。

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