雪国の冬に
革命をもたらす?
これまで大雪が降るたびに、自宅前の表通りを、あるいは玄関先までのアプローチを、さらには屋根の上から、腰をかがめて降り積もった雪と格闘してきましたよね。この「雪かき」や「雪おろし」、豪雪地帯に一度でも暮らしたことがあればお分かりでしょう。日課とはいえ、じつにしんどい「骨折り作業」であります。
そんな北国の冬に革命をもたらすかもしれない、画期的なツールが「Kickstarter」に登場しました。
人間工学に基づいた
アタッチメント式ハンドル
米アリゾナ州フェニックスに暮らす、自称発明家Anthony F. Frascello氏が開発したのが、アタッチメント式ハンドルの「EZShovel」。そう、ショベルやスコップではなくハンドルです。これが、なかなかの優れもの。体にムリをすることなく、楽々と雪かきや雪下ろしができる秘密が隠されていました。
どんなスコップでも装着可能
まずは、このアタッチメント式ハンドルを見ていきましょう。どんな柄にでもフィットする汎用性。つまり、雪かき用スコップを新調することなく、ただ取り付けるだけ。この白いマウントを直接柄にカチッとはめ込めば、たちどころに「雪かきが楽になる」という代物なのです。では、その秘密を。
グリップが前後にスライド
ひとつめは、グリップが前後にスライドすることで、てこの要領で重い雪を楽々かき出すことができる点。自分の背丈にあったスコップを使っていても、持ち手が下では結局は腰や膝に負担がきてしまいます。前後に稼働させることで、EZShovelは上手に力を分散させるんだそう。
スコップが左右に回転
続いての機能がこちら。白いアタッチメントを軸にして、スコップ自体が波打つように回転できること。じつはここが雪かき作業の負担を軽減する、最大のポイントだってこと分かりますか?
グリップのねじりが
最大のポイント!
雪かき作業において最も負担となるのは、すくった乗った雪を落とす作業。スコップごとねじって雪を放り投げる必要がありますよね。それが回転アタッチメントを軸とすることで、グリップだけをねじれば、勝手に雪が“ポトン”となるんだとか。このとき、軸になる持ち手はもちろん白いアタッチメントを握って支えています。
暗い雪かきも安心
オプションライトあり
ちなみに、こちらはオプションですがアタッチメントの突端に装着可能なEZShobel専用のライトもあります。これなら、暗くなった後での雪かきもはかどるはず。
少ない労力で作業効率を上げる。人間工学に基づいた体の動きに徹底的にこだわった、と開発者のFrascello氏。「曲げる」、「かがむ」、「ねじる」雪かき作業において、最も体を痛めつけるこの“三重苦”と真剣に向き合った末の発明。やるじゃありませんか!
ところが…2016年2月末の締め切りまで、残念ながら目標金額には程遠い、わずか2,700ドルの出資に留まる現状。もしかしたら、ここから起死回生の挽回劇を見せる…かもしれませんね。実際、どのくらいの効率が期待できるのか。ちょっと気になるアイデア商品のご紹介でした。