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IHI 納期の遅れ相次ぎ7年ぶり赤字の見通し2月2日 22時21分
大手機械メーカーの「IHI」は、海外で手がけている火力発電所や橋の工事で納期の遅れが相次いでいるため、多額の特別損失を計上し、ことし3月期の最終損益は7年ぶりの赤字に転落するという見通しを明らかにしました。
IHIが発表したことし3月期の業績見通しによりますと、シンガポール向けに建造している資源開発用の掘削船の納期が遅れた影響などで、およそ430億円に上る追加の費用を計上し、営業利益が大幅に減りました。
加えて、海外の工事のうち、インドネシアにある子会社が手がけている火力発電所のボイラーの工事で設計とは異なる誤った溶接作業が見つかって工事が遅れていることや、トルコの橋の建設工事で仮設の足場が落下する事故があり、納期までの完成が難しくなったことから、それぞれ納入先からの請求が見込まれる費用472億円余りを特別損失として計上しました。
この結果、IHIはことし3月期の決算の最終的な損益が、180億円の黒字となる見通しだったのを300億円の赤字に下方修正し、7年ぶりに赤字に転落する見通しとなりました。
IHIがことし3月期の業績を下方修正するのは3度目で、「ものづくりの根幹に関わる品質への信頼を損ねる事態で、早急に改善を図り信頼回復に努めたい」とし、取締役全員の役員報酬を一部返上するとしています。
加えて、海外の工事のうち、インドネシアにある子会社が手がけている火力発電所のボイラーの工事で設計とは異なる誤った溶接作業が見つかって工事が遅れていることや、トルコの橋の建設工事で仮設の足場が落下する事故があり、納期までの完成が難しくなったことから、それぞれ納入先からの請求が見込まれる費用472億円余りを特別損失として計上しました。
この結果、IHIはことし3月期の決算の最終的な損益が、180億円の黒字となる見通しだったのを300億円の赤字に下方修正し、7年ぶりに赤字に転落する見通しとなりました。
IHIがことし3月期の業績を下方修正するのは3度目で、「ものづくりの根幹に関わる品質への信頼を損ねる事態で、早急に改善を図り信頼回復に努めたい」とし、取締役全員の役員報酬を一部返上するとしています。