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神戸製鋼 中国の建設需要低迷で3年ぶり赤字へ
2月2日 20時35分

中国経済の減速による日本企業への影響が懸念されるなか、鉄鋼大手の「神戸製鋼所」は中国の建設需要の低迷で多額の損失を計上したとして、ことし3月期の業績見通しを下方修正し、最終的な損益が200億円の赤字と、3年ぶりに赤字に転落する見通しを明らかにしました。
発表によりますと、神戸製鋼所は中国での建設需要が低迷し建設機械の販売不振が続いていることから、現地で建機を生産する合弁会社について、株式の評価損や融資の貸し倒れに備えた引き当てなど375億円の損失を計上しました。
これを受けてグループ全体のことし3月期の業績は、売り上げがこれまでの見込みより300億円減って1兆8400億円、最終的な損益は200億円の黒字から200億円の赤字へと大幅に下方修正し、3年ぶりに赤字決算となる見通しを明らかにしました。
これについて、神戸製鋼所の梅原尚人副社長は「中国の景気減速により建設機械の需要はピーク時の17万台から5万台にまで縮小していて、当面回復は期待できない」と述べました。
大手鉄鋼メーカーは、中国をはじめ新興国を中心とした鉄鋼製品の需要の減少や製品価格の下落などにより経営環境が厳しくなっていて、ことし3月期の最終利益について、最大手の新日鉄住金がこれまでの見込みから20%余り引き下げて1400億円に、JFEホールディングスも見込みより50%少ない250億円へと、それぞれ下方修正しています。

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