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国連事務総長 異例の寄稿でイスラエルに反論2月2日 10時48分
国連のパン・ギムン事務総長が先週、パレスチナ情勢を巡って「占領に反発するのは自然なことだ」と発言したのに対しイスラエル政府が強く反発したことについて、パン事務総長はアメリカの新聞に異例の寄稿を行い、「非道徳的な政策に対する善意に基づいた批判から免れることはできない」と反論しました。
国連のパン・ギムン事務総長は先週、国連安全保障理事会で開かれたパレスチナ情勢を巡る会合で「歴史上、人々が抑圧に抵抗してきたように、占領に反発するのは自然なことだ」と述べ、これに対してイスラエル政府が「パレスチナ側のテロを後押しするものだ」と強く反発していました。
パン事務総長は、1日付けのアメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズに寄稿し、みずからの発言がテロを正当化するかのように伝えられたことに遺憾の意を示すとともに、パレスチナ人によるイスラエル人を狙った事件はあってはならないと強調しました。
その一方で、イスラエルが再び入植地を拡大し、パレスチナ人の生活を圧迫しようとしていると指摘し、「非道徳的な政策に対して同盟国からも懸念が寄せられるなか、善意に基づいた批判から免れることはできない。これ以上占領を続ければ、安定した未来はない」とイスラエルに反論しました。
国連の事務総長が新聞に寄稿するのは異例で、任期最後の年を迎えたパン事務総長としては、パレスチナ問題を巡りきぜんとした姿勢を示すねらいがあったと受け止められています。
パン事務総長は、1日付けのアメリカの有力紙、ニューヨーク・タイムズに寄稿し、みずからの発言がテロを正当化するかのように伝えられたことに遺憾の意を示すとともに、パレスチナ人によるイスラエル人を狙った事件はあってはならないと強調しました。
その一方で、イスラエルが再び入植地を拡大し、パレスチナ人の生活を圧迫しようとしていると指摘し、「非道徳的な政策に対して同盟国からも懸念が寄せられるなか、善意に基づいた批判から免れることはできない。これ以上占領を続ければ、安定した未来はない」とイスラエルに反論しました。
国連の事務総長が新聞に寄稿するのは異例で、任期最後の年を迎えたパン事務総長としては、パレスチナ問題を巡りきぜんとした姿勢を示すねらいがあったと受け止められています。