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家事育児を「やっているつもり」の旦那へ見せた執念の分担図

そろそろ4月入園の保育園の承諾通知が届くころですね。育児休業中のママたちは、職場復帰の準備を整えているのではないでしょうか。そんなママのもっとも大きな課題は「育児・家事・仕事」をどうやって回していくかということ。そのために必要なのが、なんといってもまずは旦那の協力です。育児休業中はママの方がどうしても時間的余裕があるので、家事育児の負担は大きくママに偏りがちです。復帰を目前にして「どうやって分担を求めようか」とあせっている人も多いのでは?4年前の私もまさにそんな状況でした。そして、「復帰すれば旦那も変わるだろう」と思って仕事復帰をしたのです。

それが甘かった…。

■復帰しても旦那は変わらない

復帰して半年、旦那は一向に変わりませんでした。なぜ私ばかりが16時に仕事を終えて、周囲に肩身の狭い思いをしながら帰り、ダッシュで子どもをお迎えに行って、ボロボロこぼされたりしながらご飯を食べさせ、お風呂嫌いでギャン泣きする子を一人でお風呂に入れなきゃならないのか…

妊娠前までは対等に仕事の話もできていた私たち夫婦。育休復帰後は旦那との生活の制限の差に不公平感がつのりました。同時に薄れゆく旦那への愛情。こんなはずじゃなかった!とさえ思いました。そこで私も多くのママが経験するように「もう少し分担してくれないと仕事と育児と家事って無理なんだけど」と旦那に怒ったのです。ところが「俺、けっこう分担できてると思うんだけど」と言うではありませんか!多くのママはここで諦めるなり、感情的に怒ったりするのかもしれません。でも自他ともに認める鬼嫁の私はその夜、とっても冷静にある「図」を作成しました。

それがこちらです。

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分担図.001

分かりますか?横の軸は夫婦どちらがメインでその家事育児タスクを主に行っているか。縦の軸はその仕事が発生する頻度を表しています。そうじ機をかけるのが不定期に近い…とか突っ込みどころは満載ですが、右側にある妻=私の方が断然多くの家事育児を担っていることが一目瞭然です。

翌朝、テーブルの上に置かれたこの表を見た旦那。ぐうの音も出なかったようです。(のちのち聞いたところ、「やっていると思っていたけれど、図にされたらその通りで悔しかった」とのこと)

いきなりすべての家事育児の分担を平等に…というのは難しいので、私はまず手が空いていたら「妻が担っている不定期」のタスク(図の右下)を積極的にやるように頼みました。例えば子どもの爪切りや保育園用のオムツにお名前スタンプを押すことなどです。「やらなきゃ」と思っていても、気づいたら忘れて寝てしまった…ということもしばしば。こういうタスクに旦那に「気づいて」もらうことが第一目標でした。どうも自分は全然戦力に足りていないと気付いた旦那は、その日から冷蔵庫に貼られたこの図をちょこちょこと(特に私がイライラしている様子の時には)見て動いたり、図にあるタスクを選んで「○○しようか?」と言ってくれるようになりました。

■思った以上の効果が表れた!

最初は少しでも自分の負担が軽くなれば…と思って貼りだしたこの図ですが、思った以上の効果がありました。うちの旦那は家事自体に抵抗はないのですが、思い立ったら突然換気扇の掃除を始めてしまったり、風呂掃除を1時間もやってみたり…と「今そこじゃないから!!」と言いたくなるタイプ。それが、この図を示したことで「いまこれだけのタスクがあるから、風呂掃除に1時間かけてる場合じゃない」というのが分かるようになったそう。余計な家事への集中力がなくなり、80点でもいいから山積みのタスクを片付けてくれるようになりました。同時に家事の流れがつかめるようになり、「洗濯物をたたむ」というタスクと「洗濯物をしまう」というタスクを結び付けて考えてくれるようになったので、「洗濯物をたたんでおいて」と言えば、タンスにしまうまでやってくれるようになりました。

さらにうれしい変化は、家事育児の大変さに巻き込まれたことにより、働き方を徐々に変えていったことです。分担の流れからワンオペで入れるお風呂の大変さを分かち合えたので、週に何度かはお風呂を入れる時間に帰ってきてくれるように仕事の効率をアップしてくれました。

■旦那はどう思っていたのか?

今となってはこの図がなくても基本的な家事育児はこなせる旦那。当時はどう思っていたのか聞いてみたところ、「不思議といやな気はしなかった。感情的に怒られて機嫌が悪くなられるよりも、やるべきことが明確でよかった。機嫌が悪いとその原因を探るのに時間がかかるし、まったく違う努力をしがち」とのこと。図を示す前の旦那は十分分担できていると思っていた状態でしたが、当時を振り返って聞いてみたところ「今思えば当時はテレビを良く見ていたと思うし、ちょっと恥ずかしい」そうな。今回、この記事を書くにあたって振り返ってもらいましたが「あー早く忘れたい」だって…(笑)

旦那をギャフンと言わせたい…そんな暗い気持ちから生まれた執念の家事育児の分担図ですが、想像以上の効果でした。おそらく、「そもそも分担する気がない旦那」には使えない手段ですが「やりたいと思っているけれど、どう手を出していいのか分からない」「頑張る方向がちがう」という旦那には有効な手段だと思います。もしかしたら「意外とうちはやってくれているんだな」なんて思いやり合う機会にもなるかもしれません。これから職場復帰を控えるママも、夫婦間の分担で不満を抱えるママもぜひ図式化してみてくださいね。少なくとも自分の頑張りを見て、「やっぱり頑張ってるな」とは思えますよ(笑)。

ライター・犬山柴子


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