本当にたくさんの温かいコメント、ありがとうございます!
本気論・本音論、通常運転に戻ります。
清原容疑者のニュース。
テレビや新聞のあまりにも浅すぎる取り上げ方が多すぎ、少し辟易としています。皆さんも同じではないでしょうか?
清原容疑者、逮捕までの1200時間!
清原容疑者、スターから転落した人生!
…いや…それが悪い訳じゃないんですが…それって…そんなに見たい?もうとっくにお腹いっぱいなんですが…。
清原容疑者は「覚せい剤取締法」という法律に違反した「犯罪者」です。(もちろん刑は確定していませんが、現行犯であること、本人も認めているという報道から面倒くさいのでこう表記します)
なので、叩くのは勝手ですしそれでもいいんですが、ちょっと待ってくれ、と。
殺人ではありません。
暴行でもありません。
この犯罪には『直接的な被害者』が存在しません。
私は「違法麻薬のニュース」を見るたびに思うことがあります。皆さんもどうか、忘れないでいただきたいのです。
清原容疑者は「犯罪者」なのです。それは確かです。
しかし、「加害者」ではありません。彼は…『被害者』だと思うのです。
この発想は、長らく違法麻薬と戦い続けてきているアメリカではすでに浸透している価値観で、この価値観を素っ飛ばしてしまうと、現状が何も改善されないのです。
覚せい剤犯罪の再犯率は…驚異の64.5%!
私がそのように主張しているのは、日本の覚せい剤犯罪の再犯率の尋常ではない高さにあります。最新のデータを私の担当しているテレビ大阪の『ニュースリアル』でも紹介したのですが、日本の覚せい剤犯罪の再犯率は、なんと64,5%にものぼります。(5年以内の再犯率でもおよそ5割です)
ええ?3分の2の人は再犯しているの~?
いえいえ、違いますよ?これはですね…「再犯として捕まった人」だけの数字です。要は、「捕まっていない人間はカウントされていない」のです。
私は推測ですが、覚せい剤事件を起こし、初犯ということで執行猶予が付いた人間の…7割…いえ、8割ほどはもう一度手を染めているのではないか?と推測しています。だって「再犯」で捕まっているだけで64.5%なのですから。
簡単に言うと、日本、覚せい剤に対して取り締まる気がないのですよ。
本気で取り締まろうと思えば、警察が本気を出せば覚せい剤事件なんて、もっと減らせるんです。
なのに、やる気がないのです。全く。再犯64%って、そういう数字です。一部の噂では、警察も暴力団組織と一部でつながっていて、大きな資金源である以上、黙認してるんじゃない?なんて噂もありますが、ホント、そう考えたくなります。
アメリカの取り組み
しかし、これがアメリカですと、あまりにも状況が違います。
アメリカはすぐ南にメキシコがあるものですから、違法麻薬とは、長年戦い続けてきた歴史があります。特に1981 年に就任したレーガン大統領は「麻薬との戦争 (War on Drugs)」政策っていうんですが、中毒治療のための予算を減らす一方で麻薬犯罪者の投獄を推し進めまくったんです。(その結果、アメリカ中の監獄が定員オーバーになるんですけど…)
でも、そこで終わらないのがアメリカでした。
1989年なんですが、フロリダのマイアミにアメリカ初の「ドラッグコート」ってのを作るんです。
…何それって?
いやいや!こういうことをちゃんと学んで報じるのがニュースの役割なんです。そもそも、清原の転落人生とか、ただの視聴率稼ぎですから!
「ドラッグコート」ってのは…要は「麻薬中毒者に特化した裁判所」って感じだと思ってください。専門的に言うと「治療的法学(Therepeutic Jurisprudence )っていう理論を応用した場所なんですが、
そもそも、麻薬中毒者って「犯罪者」だけれど、同時に「被害者」じゃね?
っていう発想から「ドラッグコート」では、裁判官の監督に基づいて「ドラッグ・トリートメント及びリハビリテーション」が専門的に実施されます。犯罪者にはなんと
「刑罰」と「治療」を選択させる
上、ちゃんと治療を選択した場合、懲役をさせない代わりに更生プログラムの参加を義務付けて、更生プログラムを終了したら「公訴を免除」されたり「薬物逮捕歴を抹消」されるという特典が用意されているんです。
ちなみに、2009年12月の時点で全米で2301ものドラッグコートが稼働しています。
なぜ日本にドラッグコートが作られないのか!?
アメリカと日本では、あまりにも覚せい剤犯罪に対する取り組みへの真剣さが違いすぎます。日本人は「何かミスをした人間をバカにして笑いものにすることが大好き」な人たちが多いのですが、あまりにも下品で悲しい感性と言わざるを得ません。
今は下品なサイトなどで、私のことを「嘘つきだ」とか「謝罪しろ」とかネットに書き込んでいるだけの情けない人たちがそこそこいるようですが…私だって人間です。これだけの分量、これだけのコラムを書いていれば、当然、時としてはミスもあれば、間違いもあることでしょう。そこで大切なことは「きちんと認めて謝罪し訂正すること」だと思っています。
私は誠意をもってその対応をしたつもりですが、必死になって私をバカにして喜んでいる、トイレに落書きするしか能のない連中が結構いるでしょ?そういう人たちって、何か一つでも叩けるネタがあると飛びついて喜ぶんです。自分は何も出来ていなくても。そんな連中、汚物に群がるハエと同じレベルの連中だ。そんな寒い連中が
「清原の転落人生」
とかをやってると喜ぶわけです。大喜びするんです。こっちにおいで~みたいな感じで。
情けない限りです。そんな連中をテレビが相手にしてどうするんだ、と問いたい。
私は、清原容疑者を笑わない。
じゃあ、彼を笑蔑んでいるハエ軍団は彼と同じ実績を残せるのか?絶対に出来ないはずだ。そんな彼が何故落ちたのかを検証し、問題を解決するために動くべきだ。
清原容疑者は初犯なので執行猶予が付くことでしょう。あのスーパースターを、どうやって更生させて、どうやって再生させるのか。そこを考え・実行するのが「先進諸国」の姿勢です。今のままの日本のシステムだと、国として何の取り組みもされていないに等しく、再犯を促しているようにすら思えるほどです。
犯罪者は法廷で裁かれなければいけない。
が!
被害者であれば、送られる先は病院や厚生施設であるべきだ。
清原容疑者を叩いて喜んでいるうちは、日本の取り締まりは絶対に前進しない。私はそう断言します。もうどれだけそんな低レベルの報道が繰り返されているのか。その度に通り一遍のコメントをしていてもしょうがない。
清原容疑者を産んだのは、日本の「全く麻薬を取り締まる気のない国自体のシステム」だ。少なくとも私はそう考えています。
本気論・本音論、通常運転に戻ります。
清原容疑者のニュース。
テレビや新聞のあまりにも浅すぎる取り上げ方が多すぎ、少し辟易としています。皆さんも同じではないでしょうか?
清原容疑者、逮捕までの1200時間!
清原容疑者、スターから転落した人生!
…いや…それが悪い訳じゃないんですが…それって…そんなに見たい?もうとっくにお腹いっぱいなんですが…。
清原容疑者は「覚せい剤取締法」という法律に違反した「犯罪者」です。(もちろん刑は確定していませんが、現行犯であること、本人も認めているという報道から面倒くさいのでこう表記します)
なので、叩くのは勝手ですしそれでもいいんですが、ちょっと待ってくれ、と。
殺人ではありません。
暴行でもありません。
この犯罪には『直接的な被害者』が存在しません。
私は「違法麻薬のニュース」を見るたびに思うことがあります。皆さんもどうか、忘れないでいただきたいのです。
清原容疑者は「犯罪者」なのです。それは確かです。
しかし、「加害者」ではありません。彼は…『被害者』だと思うのです。
この発想は、長らく違法麻薬と戦い続けてきているアメリカではすでに浸透している価値観で、この価値観を素っ飛ばしてしまうと、現状が何も改善されないのです。
覚せい剤犯罪の再犯率は…驚異の64.5%!
私がそのように主張しているのは、日本の覚せい剤犯罪の再犯率の尋常ではない高さにあります。最新のデータを私の担当しているテレビ大阪の『ニュースリアル』でも紹介したのですが、日本の覚せい剤犯罪の再犯率は、なんと64,5%にものぼります。(5年以内の再犯率でもおよそ5割です)
ええ?3分の2の人は再犯しているの~?
いえいえ、違いますよ?これはですね…「再犯として捕まった人」だけの数字です。要は、「捕まっていない人間はカウントされていない」のです。
私は推測ですが、覚せい剤事件を起こし、初犯ということで執行猶予が付いた人間の…7割…いえ、8割ほどはもう一度手を染めているのではないか?と推測しています。だって「再犯」で捕まっているだけで64.5%なのですから。
簡単に言うと、日本、覚せい剤に対して取り締まる気がないのですよ。
本気で取り締まろうと思えば、警察が本気を出せば覚せい剤事件なんて、もっと減らせるんです。
なのに、やる気がないのです。全く。再犯64%って、そういう数字です。一部の噂では、警察も暴力団組織と一部でつながっていて、大きな資金源である以上、黙認してるんじゃない?なんて噂もありますが、ホント、そう考えたくなります。
アメリカの取り組み
しかし、これがアメリカですと、あまりにも状況が違います。
アメリカはすぐ南にメキシコがあるものですから、違法麻薬とは、長年戦い続けてきた歴史があります。特に1981 年に就任したレーガン大統領は「麻薬との戦争 (War on Drugs)」政策っていうんですが、中毒治療のための予算を減らす一方で麻薬犯罪者の投獄を推し進めまくったんです。(その結果、アメリカ中の監獄が定員オーバーになるんですけど…)
でも、そこで終わらないのがアメリカでした。
1989年なんですが、フロリダのマイアミにアメリカ初の「ドラッグコート」ってのを作るんです。
…何それって?
いやいや!こういうことをちゃんと学んで報じるのがニュースの役割なんです。そもそも、清原の転落人生とか、ただの視聴率稼ぎですから!
「ドラッグコート」ってのは…要は「麻薬中毒者に特化した裁判所」って感じだと思ってください。専門的に言うと「治療的法学(Therepeutic Jurisprudence )っていう理論を応用した場所なんですが、
そもそも、麻薬中毒者って「犯罪者」だけれど、同時に「被害者」じゃね?
っていう発想から「ドラッグコート」では、裁判官の監督に基づいて「ドラッグ・トリートメント及びリハビリテーション」が専門的に実施されます。犯罪者にはなんと
「刑罰」と「治療」を選択させる
上、ちゃんと治療を選択した場合、懲役をさせない代わりに更生プログラムの参加を義務付けて、更生プログラムを終了したら「公訴を免除」されたり「薬物逮捕歴を抹消」されるという特典が用意されているんです。
ちなみに、2009年12月の時点で全米で2301ものドラッグコートが稼働しています。
なぜ日本にドラッグコートが作られないのか!?
アメリカと日本では、あまりにも覚せい剤犯罪に対する取り組みへの真剣さが違いすぎます。日本人は「何かミスをした人間をバカにして笑いものにすることが大好き」な人たちが多いのですが、あまりにも下品で悲しい感性と言わざるを得ません。
今は下品なサイトなどで、私のことを「嘘つきだ」とか「謝罪しろ」とかネットに書き込んでいるだけの情けない人たちがそこそこいるようですが…私だって人間です。これだけの分量、これだけのコラムを書いていれば、当然、時としてはミスもあれば、間違いもあることでしょう。そこで大切なことは「きちんと認めて謝罪し訂正すること」だと思っています。
私は誠意をもってその対応をしたつもりですが、必死になって私をバカにして喜んでいる、トイレに落書きするしか能のない連中が結構いるでしょ?そういう人たちって、何か一つでも叩けるネタがあると飛びついて喜ぶんです。自分は何も出来ていなくても。そんな連中、汚物に群がるハエと同じレベルの連中だ。そんな寒い連中が
「清原の転落人生」
とかをやってると喜ぶわけです。大喜びするんです。こっちにおいで~みたいな感じで。
情けない限りです。そんな連中をテレビが相手にしてどうするんだ、と問いたい。
私は、清原容疑者を笑わない。
じゃあ、彼を笑蔑んでいるハエ軍団は彼と同じ実績を残せるのか?絶対に出来ないはずだ。そんな彼が何故落ちたのかを検証し、問題を解決するために動くべきだ。
清原容疑者は初犯なので執行猶予が付くことでしょう。あのスーパースターを、どうやって更生させて、どうやって再生させるのか。そこを考え・実行するのが「先進諸国」の姿勢です。今のままの日本のシステムだと、国として何の取り組みもされていないに等しく、再犯を促しているようにすら思えるほどです。
犯罪者は法廷で裁かれなければいけない。
が!
被害者であれば、送られる先は病院や厚生施設であるべきだ。
清原容疑者を叩いて喜んでいるうちは、日本の取り締まりは絶対に前進しない。私はそう断言します。もうどれだけそんな低レベルの報道が繰り返されているのか。その度に通り一遍のコメントをしていてもしょうがない。
清原容疑者を産んだのは、日本の「全く麻薬を取り締まる気のない国自体のシステム」だ。少なくとも私はそう考えています。
コメント
コメント一覧
これまでに覚醒剤摂取を後悔、やめたい、努力している、でも難しい等の言動が確認されているのでしょうか?
また「入手先については話さない」と本人が言っているのが本当なら、その理由は?理由によっては売買組織側に加担することになるのではないでしょうか。
メディアを賑わす彼らも高給取りであると同時に庶民と同じ人間、"ヒューマン"なのである。
清原選手に擁護の声が多いのも、彼の "情の深さ" に共感する部分があるのではないかと考えているのである。
しかし、「だってにんげんだもの、過ちだってあるんや」
で終われないのが、スポーツマンなのである。
なぜならば、清原選手のやっている事は簡単にいえば、ドーピングなのだからである。
むずがゆいけれど、スポーツは人間の活動の中でもっとも高貴なものなのである。
地球のウイルスでしかない人間が唯一輝きを見せる瞬間なのである。
清原選手はその輝きを穢してしまったのである。
極道と繋がっていても、清原選手であった。
しかし一被疑者から、犯罪者となってしまった彼からは"選手"を取らねばならぬ。
今は一人のヒガイシャ、清原氏なのである。
心から、回復をお祈りします。
長々と書きましたが、長谷川さんの意見を盲信的に、これは長谷川さんがいうんだから間違いないっ!とかいう考えこそが危険だと思ってます。
総じて、いつも楽しく見てますので、今後も素晴らしい切り口を期待してます
メデイア、ネット等に対して、本質の見極め「リテラシー」を持つ重要性などは、すこぶる同調するところが強く、いつも参考にさせてもらっており、ある意味私の生き方、考え方を形成するにあたり、不可欠な情報とさせていただいております。
長谷川さんがいつも言うように、情報に対しては一度疑ってかかり、自分達の考えを元に論理構築をしていく事が非常に重要だと思います。
そのことは、こと、長谷川さんが発信する情報に関しても言える話であります。
私が長谷川さんのブログなどに感じる事はよく取材をされていて、隙がない論理表現で発信していただいてるので、本当に参考になるのですが、
表現する場面において、いささかではありますが、やや感情的に暴論、極論になっている時もあるかなというのが正直な感想です。人気を引くテクニックでもあるのでしょうけど、対立意見者を煽る様なスタイル等は時として不必要な批判も買ってしまうでしょうね。
今回のベッキーさんの一連の長谷川さんの発信も、見方によっては比較的感情的に煽る様な発信をしたが、違う方向に進んだためバツが悪く激しい言い訳をしてるという、批判的意見に考えるのも解らなくはないです。
教えて!の方の風邪薬の内容に関しても、医薬系の仕事に携わるものからすると、
様々な臨床、非臨床の研究からのエビデンスを元に様々な議論によって治療指針が進化していっている医薬の世界の中で、
おそらく長谷川さんの中では記事に載せていた以外の根拠もあるのでしようが、見た限り数名程度の医師の取材程度から風邪薬はいらないと言うのは、数多くの議論が論文学会等で行なわれている世界においては、ちょっと暴論なのではないかとも感じます。
日本人がメディカルリテラシーをもっと持たなばならない点には激しく賛成ではありますが。
セリーグの盟主の巨人軍にいた清原さん
が逮捕されたことは、とても残念です。
分からないことがたくさんありますが、
早く罪を償って更正して欲しいですし、
くれぐれも自暴自棄にならずに今回の件で
自分の口からファンに説明して欲しいです。
札幌ドームで打ったホームランは今でも
しびれる程凄かったです。大きな飛距離で通
路まで来ました。早く戻って来てください
!!
TV、拝見いたしました。
長谷川さんの仰ることは至極ごもっともなことで、正直40代以降の再犯検挙率の高さに驚きました。
過去に何名の有名人の方が薬に手を染めていましたが、薬と縁を切れた方々は相当な苦労をされたのだと感じます。
最近の「薬物事件の低年齢化」を考えてもしっかりとした更生施設/更生プログラムを作り「再発させない」ことをぜひ政府や各自治体で検討されるのを切に願います。
影響力の大小関係なく、被害者の方々に近い人たちは全員更生することを願っているはずです。
被害者の方々は、ぜひ近い人たちのことを思い出していばらの道を歩いていただきたいですね。
ところで、悲しいかな、ウチの親父も「ハエ」の一匹なんです。。。
ネットに書き込むことはなくても、家で「有名人が落ちぶれる姿を喜び嬉々として話すハエ」なんです。
まあ、考えなきゃいいのですが、せっかくいいお話をされているのに「ハエ」の一言で伝わらないのは、非常にもったいないです。
親父にもこのブログを見せたいと考えておりますので、「ハエ」の方々の表現をほんの少しだけ抑えていだけると嬉しいです。
お気持ちは察するんですけどね。
ただ、あなたの言いたいことは(なんとなく)理解しているつもりです。
そのうえでなんですが...。
なんだかベッキーさんの件、清原氏の件についても取り巻く周りへの物言いに過ぎないのではないかと。
いずれの方(或いはこれまでもそうなのかもしれませんが)もいわゆる世間から「叩かれて」います。
でもね、それって不倫したから? 覚醒剤常用(かな?)したから? でしょうか。
実はそれが主な原因ではなくて、「嘘を突き通そうとしたから」ではないですか?
それを問題にしている人々に犯罪か否か、被害者かどうかを言い募ってもあまり益はないでしょう。
だって、みんな主観は違うし、ましてや観点が違っているんですから...。
彼は、野球という道を自ら選んだ、とは言えないでしょうか?子供の頃から野球をやり、選手として生きていこうとどこかの時点で決めたはずです。彼は、自分の人生を誰かから強制されて選んだのではないと思います。
若い彼に、でも、生きていくとは、ただ、才能に恵まれて素質を十分生かすだけではない、と誰も教えてはくれなかった。そう思えてなりません。或いは、そう言われても真摯に聞く耳を持たなかったのかもしれません。
気が小さい人だった、とか心が弱かったとか報じられています。虚勢を張って、周りに認められる、注目される自分を演出していたのでしょう。
それでも、私達は、人間の基本は、ひとりぼっちである、とどこかで自覚している、する必要があると思います。薬や酒、タバコ、ギャンブル、風俗や異性、世の中にはそうした淋しさを紛らわせてくれるものは沢山あります。
そうした淋しさに向き合うように云わば「訓練」する場は必要かもしれません。でも、人間の基本は、ひとりぼっちであるなら、周りがどんなにバックアップしても当人が他人やモノに縋る気持ちを振り払わなければ、どうしようもありません。
アメリカのように、日本で「刑罰」か、「治療」か、の選択などできるでしょうか?
普通に病気で診察しても、医者の言いなりで自分の病気すら調べようともしない人が多いと聞きます。
治療や刑罰は対症療法にすぎないのだろうと思います。
一番根本である、そもそも人間であるとは何なのか、人間として生きるとはどういうことなのか、人間として(スポーツや学者や何かに秀でるとかじゃなく)成長するとはどういうことなのか、が問われるべきではないでしょうか。
今回の薬物の件で、使用者が被害者である面もあるという意見については私は反対します。例えば暴力団や本人以外の人から薬物を投与または使用を強制された、ということならば被害者と言えるかもしれませんが、どんな理由にせよ自身で使用した人がほとんどです。
そして使用者の周りの状況にも寄りますが、加害者にもなり得ます。
私は家族で飲食店をやっていましたが、私の元妻が薬物に手を出して店のお金、家の貯金、子供の貯金まで薬物に使い、残ったのは借金だけで店は閉店しました。家族もバラバラになりました。
そこまでになりながらも、本人や仲間(ダルクの人たち、代表の渡辺さんも)は病気だから仕方ないと開き直ったようなことを言っていました。
テレビ等でも使用者を更生させる施設やプログラムが必要だと言っています。被害者を増やさない為にはもちろん必要だと思います。
ただ、他の事件と同様に犯罪を犯した人の人権や権利ばかりを主張し、被害にあった人や迷惑を被った人たちを置き去りにしていると思います。
可能ならば、長谷川さんの見解を伺えたら幸いです。
ベッキーの件しかり、清原の件しかり…日本でどれほどのフィーバーっぷりかは計り兼ねますが、そういった事象に対する日本人のスタンスには辟易するばかりです。
長谷川さんのおっしゃりたいことが痛いほどわかります。。
再犯予防=治療に関する国の取り組みが真剣ではないことが明らかですが、薬物の恐ろしさをもっと詳しく知らせる必要もあるのではないかと思います。酒やタバコへの依存とは桁違いの薬物中毒は、本人の強い意志だけでは決して絶ちきれないものであり、薬物が脳や心身にもたらす作用、中毒者の末路などを10代のうちに徹底的に叩き込む必要があると思います。薬物使用者の低年齢化、主婦層への広がりは末恐ろしいものを感じます。一度だけなら…そんな魔が差すことがないようメディアでも薬物の恐ろしさをもっと伝えてほしいです。ただただ、薬物はダメと言っても本当の恐ろしさは伝わらない、ということを警告者側に知ってほしいです。
今回、記事の前半、清原元選手の報道のされ方が浅すぎると批判されてます。
ですが、彼の人生を振り返ったり、逮捕前の行動を確認することが記事の後半の「そんな彼が何故落ちたのかを検証し」の部分に該当するんじゃないでしょうか。
もちろん、検証したからには、そこから問題点を見出して解決策を提示するような報道のされ方が望ましいとは思います。ですが、視聴者側もそこまでテレビに期待していないでしょう。
ドラッグコートの話などは、今回初めて知りました。いろいろ考えさせられる内容ですし、勉強になりました。
ただ、今回の記事は、全体的に「日本人は下品な感性の人たちが多い」とか、普段テレビを見ている人や現在テレビにかかわっている人たち、その多くを非難する内容だと感じてしまいます。なんだか、残念です。
いつもの調子に戻ってくれることを、1ブログファンとしては切に願います。
しかし、『被害者か?』といえば、一概にはそうとは言えず、それが暴力団の資金源となっていること、また、自虐行為とはいえ、実際は、間接的に自分の周りの人間を、不幸に貶めていることを考慮すれば、『被害者』と言い切るのは少し無理があるかな、と思います。
清原さんの場合、やはりあのドラフトで大人に裏切られたことが、「大人になりたくない」というブロックを産み、「大人になりきれない幼児性の高い人間」へと成長してしまったことが一番の問題だろうと思っています。その後周りの大人から教えられた大人像が、「金・酒・女」。
このことからも、今回の逮捕は、清原さんだけでなく、プロ野球全体が、「あの日の清原少年」から受けたお返しなのかもしれません。大人の勝手な駆け引きに、ひとりの少年を傷つけた代償は思うより深いと、私たち大人は肝に命ずる必要があるのではないでしょうか。
司法は薬物に対して寛容なんですか?それとも慣例だからなのですか?
覚醒剤でどんな犯罪が派生するかも分からないのに執行猶予判決と聞くといつも納得いかないのは自分だけでしょうか
なんかいいこと言っているのに、伝わらない気がします。
清原叩いて喜んでいる人ってそんなにたくさんいるんでしょうか?
むしろ国民的ヒーローだった彼の転落ぶりをみんな悔やんでいる気がします。
悔やむのか?ただ、叩いて喜んでいるというより、彼の背後にある暴力団関係とか
彼がなぜ覚せい剤に溺れていったのか、それを知りたいから伝えているような気がします。
決してベッキーときのように、マスコミに嘘をついた人間をとことんつぶすといった感覚は
あまり感じませんが。。。個人的な感覚なんで。なんともいえませんが。
とはいえ、クスリ大国のアメリカの話をもってくるのは良い感じです。
清原を笑っている人間が出だしではなく、清原を覚醒剤犯罪者の厚生に向けてなんて
話なら非常に良い話かと思います。
結果、薬物から抜け出しても社会が受け入れず、再犯に繋がる(薬物に限りませんが)社会構造。
変えるには国民の意識から訴えていかなければ難しいですね。
たしかに治療という観点では日本は不十分な点があると思います。
私は裁判の傍聴が趣味なので、そういった再犯の事案は嫌というほど見ています。
ただ一点だけ気になるのは、長谷川さんご自身が司会をしている水曜日のバラダンでは玉ちゃんの持ちネタとして薬物事案を毎回のように扱っていることです。
この記事で批判しているようなことに近い気がするのですが、長谷川さんは隣でどう思いながら見ているのですか?
ちなみに私はあれはあれで好きです。