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被災地の小学生の夢 映画で上映 岩手・大槌町2月7日 16時25分
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東日本大震災の発生から5年にあわせて、岩手県大槌町で多くの人の住宅を再建するために大工になりたいという小学生の作文をもとにした短編映画が上映されました。
上映会は大槌町の体育館で開かれ、原作の作文を書いた大槌町の小学5年生、岩間壮太さんも出席しました。
短編映画「未来のカケラ」は10年後、20歳になった岩間さんをモチーフにした大工の見習いが主人公で、震災で離れ離れになった親友からの依頼で、かつて秘密基地として遊んだ物置小屋をつくるというストーリーです。
原作は、多くの人の住宅を再建するために大工になりたいという夢をつづった岩間さんの作文で、内閣府が被災地の子どもたちに募集した作文で最優秀賞に選ばれました。岩間さんがこの映画を見るのは初めてで、じっとスクリーンに見入っていました。
岩間さんは「自分の作文が映画になって、うれしいのとびっくりするのと半々です。自分も少し映っていて、恥ずかしかったです」と話していました。
母親の純子さんは「震災を経験して、いろんなことを考えていたのだと思うと、映画を見ながら泣いてしまいました。息子の夢を応援したいです」と話していました。
映画「未来のカケラ」は今月13日と14日に仙台市や福島市で上映されるほか、今月23日から政府公報のホームページで公開されるということです。
短編映画「未来のカケラ」は10年後、20歳になった岩間さんをモチーフにした大工の見習いが主人公で、震災で離れ離れになった親友からの依頼で、かつて秘密基地として遊んだ物置小屋をつくるというストーリーです。
原作は、多くの人の住宅を再建するために大工になりたいという夢をつづった岩間さんの作文で、内閣府が被災地の子どもたちに募集した作文で最優秀賞に選ばれました。岩間さんがこの映画を見るのは初めてで、じっとスクリーンに見入っていました。
岩間さんは「自分の作文が映画になって、うれしいのとびっくりするのと半々です。自分も少し映っていて、恥ずかしかったです」と話していました。
母親の純子さんは「震災を経験して、いろんなことを考えていたのだと思うと、映画を見ながら泣いてしまいました。息子の夢を応援したいです」と話していました。
映画「未来のカケラ」は今月13日と14日に仙台市や福島市で上映されるほか、今月23日から政府公報のホームページで公開されるということです。
岩間壮太さん 大工になりたい
岩間さんは小学校への入学を翌月に控えた6歳のときに大槌町で被災し、保育所に迎えにきた祖父母と一緒に高台へ避難しました。家族も全員無事でしたが、市の中心部にあった自宅は津波で流されました。
岩間さんは両親と祖父母、それに3人の兄弟とともに町を離れ、親戚の家やみなし仮設住宅で3年近くにわたって避難生活を続けました。
慣れない土地での学校生活に最初は戸惑い、作文の中で「友達ができるまで少し時間がかかりました」と振り返っています。そしておととし3月、岩間さん一家は大槌町に自宅を再建してふるさとに戻ってきました。
岩間さんは避難生活のなかで住まいの大切さを感じ、「大工になりたい」という夢を抱くようになったといいます。作文では「また津波が起きたら、大工になってほかの人に家を建てて、できるだけ多くの人に住む場所をつくりたいです」と記しています。
岩間さんは両親と祖父母、それに3人の兄弟とともに町を離れ、親戚の家やみなし仮設住宅で3年近くにわたって避難生活を続けました。
慣れない土地での学校生活に最初は戸惑い、作文の中で「友達ができるまで少し時間がかかりました」と振り返っています。そしておととし3月、岩間さん一家は大槌町に自宅を再建してふるさとに戻ってきました。
岩間さんは避難生活のなかで住まいの大切さを感じ、「大工になりたい」という夢を抱くようになったといいます。作文では「また津波が起きたら、大工になってほかの人に家を建てて、できるだけ多くの人に住む場所をつくりたいです」と記しています。
映画「未来のカケラ」
岩間壮太さんが書いた作文を原作にした映画「未来のカケラ」は、10年後、20歳になった岩間さんをモチーフにしています。大槌町を舞台にしたおよそ15分の短編で、主人公の壮太は大工の見習い。初仕事として、棟りょうから物置小屋づくりを任されます。上棟式の日、壮太は物置小屋づくりを依頼したのが、震災で離れ離れになっていた親友であることを知ります。津波で流された親友の家の物置小屋は、かつて2人が「秘密基地」として遊んでいた場所で、壮太は被災した小屋の“かけら”を大切に持っていました。
自分と同じ痛みを背負った大切な人への思いを描いたこの映画。壮太役を演じたのは、俳優の須賀健太さんです。
自分と同じ痛みを背負った大切な人への思いを描いたこの映画。壮太役を演じたのは、俳優の須賀健太さんです。