記事詳細
【ロシア万華鏡】
プーチン元夫人が年下男性と再婚 長女もオランダ人男性と…タブーのはずの大統領ファミリーの私生活が漏れるのはなぜか?
2016年に入り、ロシアのプーチン大統領の家族の動静を伝えるロシアメディアの“スクープ報道”が相次いでいる。大統領と離婚した元ファーストレディは昨年、20歳年下のビジネスマンと再婚。2月には長女がモスクワの高級マンションに住んでいるとの情報が明るみに出た。ロシアではかつて、大統領の家族の私生活を伝えることはタブー視され、裏がとれた正確な情報が表沙汰に出ることは滅多(めった)になかった。今回の報道はリベラル系や独立系のメディアが主導し、相変わらず管制メディアは自主規制しているようだが、当局が積極的に火消しに入らない状況もふまえると、「政権側の何らかの意図が働いている」とする見方が強い。(佐々木正明)
海外メディアがリードしてきた「大統領の家族」報道
「プーチン家の人々」の個人情報についてはベールに包まれ、これまで、主に海外の報道機関によって明らかにされてきた。
ロシア第2の都市、サンクトペテルブルク出身のプーチン氏には故郷で知り合ったリュドミラさんとの間に2人の娘がいる。2人はソ連が崩壊する前の1980年代に生まれた。
日本語を学び、親日家でもある次女、カテリーナさんは2014年、少数の警護を連れて極秘来日している様子を日本の週刊文春がキャッチし、素顔の写真とともに世界的なスクープを報じた。