中国:1月末の外貨準備、12年以来の低水準-人民元下支え示す
2016/02/07 17:10 JST
(ブルームバーグ):中国の1月末の外貨準備高 は2012年以来の低水準となった。人民元が5年ぶりの安値となり下落圧力が強まったことを受け、中国人民銀行(中央銀行)がドル売り介入を行ったことが示された。
人民銀が7日発表した資料によれば、1月末の外貨準備高 は3兆2300億ドル(約378兆円)と、前月比995億ドル減少した。ブルームバーグがまとめた市場予想(中央値)では1200億ドル減が見込まれていた。2015年は通年で5000億ドル余り減り、年間ベースで初の減少となっていた。
景気減速と株式相場急落、資本流出増に見舞われる中、中国当局は下落する人民元の下支えに動き、その分、外貨準備を減らしている。昨年8月に人民銀が予想外の元実質切り下げを行って以来、外貨準備は減少傾向にある。
IHSグローバル・インサイトのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、ラジブ・ビスワス氏(シンガポール在勤)は「残る外貨準備高はまだかなり大規模だが、最近数カ月の急激な減少ペースはどう見ても持続不能だ」と指摘した。
(詳細やエコノミストの見方などを追加して更新します)
原題:China January Foreign-Exchange Reserves Fall to $3.23 Trillion(抜粋)
記事に関するブルームバーグ・ニュース・スタッフへの問い合わせ先:上海 Emma Dong edong10@bloomberg.net
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更新日時: 2016/02/07 17:10 JSTニュース一覧
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