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事実上のミサイル?北朝鮮のロケットとミサイルの違いは

sorae.jp 2月3日(水)6時2分配信

またも北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」を通告してきたという報道がありました。こんなとき、日本ではよく「人工衛星と称する事実上のミサイル」といった、珍妙な言い回しが多用されます。
これは、北朝鮮のロケットが実際には弾道ミサイルであり、その隠れ蓑として人工衛星打ち上げという口実を使っているに過ぎない、ということを強調しているのだと思われますが、北朝鮮の主張通り、人工衛星打ち上げと言ったら差支えがあるのでしょうか。そもそも、ロケットとミサイルはどう違うのでしょう。

ロケットは「飛ぶ方法」

まず最初に押さえておかなければならないのは、「ロケットかミサイルか」という分類はそもそもナンセンスだということです。それは、この2つの言葉は全く別の概念の話をしているからです。
ロケットとは、ガスを噴射してその反動で進むもののことです。高圧のガスを作るために、火薬を燃やしたり、燃料と酸素を混ぜて燃やしたりします。最も単純なロケット花火から、人工衛星を打ち上げる宇宙ロケットまで、いろいろな大きさや性能のものがありますが、原理は同じです。
一般的には、衛星を宇宙へ運ぶロケットを単に「ロケット」と呼ぶことが多いですが、他の用途と区別するときは宇宙ロケットとか衛星打ち上げロケットなどと言います。音や光を楽しむための火薬を載せたロケットはロケット花火です。爆弾を載せて飛んで行く武器のことはロケット弾と言います。

ミサイルは「自動操縦して自爆する武器」

一方で、ミサイルというのは武器の種類です。自動操縦で空を飛び、目的地まで爆弾を運んで自爆する武器のことをミサイルと言います。自動操縦で空を飛ぶというところがポイントで、神風特攻隊のパイロットをコンピューターに置き換えた、無人特攻機と考えればよいでしょう。
多くのミサイルは、ロケットの力で飛びます。ロケットは構造が単純で製造しやすく、固体燃料ならいつでも発射できる状態で保管できるなど、武器として使いやすいからです。なお、ロケットではなくジェットエンジンで飛ぶミサイルもあり、こういうものは「巡航ミサイル」と呼ばれます。

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最終更新:2月3日(水)6時2分

sorae.jp

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